資産運用の選択肢の一つとして、ロボアドバイザー(以下ロボアド)が注目されています。
代表的なロボアドとしては「ウェルスナビ」や「テオ」が挙げられます。
ここでは【ウェルスナビ】を例にメリット・デメリットを挙げ、選択肢としての私見をお伝えします。
ウェルスナビの特徴は以下の通りです。
- 目標金額とリスク許容度の設定
- 最適なポートフォリオの自動構築
- 入金
- 自動発注
- 自動積立
- 分配金の自動再投資
- 自動リバランス
- 自動税金最適化(DeTAX)
そして最低投資金額10万円、年率手数料は1%で、取引手数料は無料です。
また、顧客満足度は80%以上と高いです。
まずは、以上の特徴を踏まえ、ロボアドの有用性についてご説明します。
大きなメリットは3つ
リスク許容度の設定と最適なポートフォリオ構築
厳選された6〜7つのETFを通じて、世界約50カ国11,000銘柄に自動で分散投資します。
※厳選されたETFについては、後述します。
株式や債券、金、不動産に、最適な配分で幅広く投資することで、リスクを抑えながら、世界経済の成長の恩恵が得られます。
そして、ウェルスナビのホームページで、リスク許容度の無料診断が実施可能です。
気になる方は、以下のリンクをご参照ください。
無料診断(最短1分・全6問) : WealthNavi(ウェルスナビ)
ちなみに、私の無料診断結果は以下の通りです。
リスク許容度4で30年間、毎月3万円積み立てた場合…
⇒70%の確率で1280万円が2082万円
無料診断でも、リスク許容度に合わせた最適なポートフォリオを確認できます!
自動リバランス
値上がりすれば、リバランス効果で資産の一部分を利益確定してくれます。
値下がりしている資産があれば、安いところで買い増ししてくれます。
よって、毎日投資信託の基準価額を見ながら判断したり、投資先を調べる必要がありません。
そのほかの入金、自動発注、自動積立などは別の投資信託でも可能です。
De TAXによる税負担軽減
譲渡益に対する税負担を自動的に最適化する機能です。
例えば、分配金の受取やリバランスにより値上がりしたETFの売却をした場合、利益が発生し利益に対して税金20.315%の税負担がかかります。
そこで、ポートフォリオで含み損がある銘柄を1度売却して損失確定し、また同じ価格で買い戻すことにより、損失と利益を相殺して税負担を減らすことができます。
ロボアドが自動的に、税負担を増やさないように計算してくれる便利なサービスです。
これらの機能が結果的に、資産運用に割く時間を省くことに繋がります。
デメリットは大きく2つ
手数料年率1%は長期的に見てやはり高い
30年間で年率5%のリターンを得た場合に、ロボアドの手数料を計算してみましょう。
投資額は一括で100万円とします。
年率5%:30年で4.3倍つまり430万円(通常)
年率4%:30年で3.2倍つまり320万円(手数料1%を差し引いた年率)
1%で100万円以上の差が出ることが分かります。
実際は、積み立て続けた投資額は100万円以上になるでしょうから、手数料でより損をしてしまうわけです。
市場全体の暴落時はリバランスをしても結局マイナス
リーマンショックやコロナショックなどの大暴落に見舞われた場合、どのようにリバランスをしていたとしてもマイナスは避けられません。
これはロボアド=AIではなく、あくまでもプログラミングによるアルゴリズムで運用しているためです。
仮にコロナショックを事前に予見して、リスク資産を売却し現金比率を高めるなどの動きをするのであれば、間違いなく手数料年率1%を払う価値はあると思います。
しかし、実際は市場の暴落時にはウェルスナビの運用成績も下がっていることから、そのようなことはないとわかります。
そして、ウェルスナビのリバランスで選ばれている商品は以下のETFです。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国株(VWO)
- 米国債権(AGG)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
- 現金
これらの銘柄を組み合わせることでポートフォリオを作成していますが、有名なETFばかりで安心感はありますね。
そして、価格変動を抑えたい投資初心者の場合は、自動リバランス自体はやはりありがたいですね。
トータルリターンは他の投資信託よりも優れているか?
ですが、トータルリターンはどの商品よりも優れているのでは?と思われるかもしれません。
そこでウェルスナビと円建てS&P500連動の投資信託のリターンを比較してみましょう。
ウェルスナビはリスク許容度5(ハイリスク・ハイリターン)設定でサービス開始の2016年1月から2020年10月までのリターンは34.8%となっています。
対する投資信託は、期間的になんとか比較できそうなiFree S&P500インデックスを参考にします。
すると、iFree S&P500インデックスは開始された2017年8月から設定来で43%のリターンが得られていることがわかりました。
(ちなみにifree S&P500インデックスの手数料は0.25%)
リバランスが影響しているためか、ハイリスク設定でもウェルスナビのリターンは別の投資信託に劣ってしまいます。
紹介した投資信託よりもさらに格安な手数料である投資先は存在するので、リターンやコスト面ともにあまりメリットが無いことがわかります。
ウェルスナビなどのロボアドはやめたほうがいい理由
ロボアドをおすすめしない理由は以下の3つです。
あくまでも個人的な意見であることを、ご容赦ください。
リスク許容度別ポートフォリオは簡単に構築可能
ウェルスナビが構築するようなポートフォリオは案外簡単に作れてしまします。
というのも、ご紹介したとおり、ETF自体がメジャーな銘柄ばかりであるためです。
そして、無料診断でリスク許容度別におすすめしているポートフォリオの構成が分かります。
強いて言うならば自動リバランス機能が無いのが大きな違いですが、長期保有前提であれば、バイアンドホールドが基本。
値下がりしたタイミングで追加投資し、年一回のポートフォリオ見直しでも十分です。
手数料が高い・ETF保有コストも実質負担
前述した通り、手数料の高さは致命的です。
手数料は税込みで1.10%
長く続けるほどお得になる長期割りも存在しますが、それでも最大0.90%までの割引です。
長期割|ロボアドバイザーならWealthNavi(ウェルスナビ)
また、そのほかにかかるコストとして、ETF保有コストの実質負担があります。
ちなみに、ETF保有コストは0.08-0.13%程度です。
厳選されたETFは低コストの銘柄ばかりですが、見えないところ(ETFの中)で差し引かれているのは痛いです。
自身でETFを買えば、信託報酬を5分の1以下に抑えられる計算です。
リスク許容度に合わせた代替商品が存在する
5問の診断で資産配分が提案される、ファンドが存在します。
ポートスター | 投資信託なら三菱UFJ国際投信 (mukam.jp)
ロボアドのポートスターから提案されるのが、eMAXIS 最適化バランスシリーズです。
気になる手数料は、年率0.55%(税込み)です。
ハイリスク・ハイリターンから、ローリスクローリターンを目指す運用まで、5段階のリスク許容度に合わせた資産運用となります。
気になる投資対象の資産クラスですが、国内株式や債券が含まれ、ゴールドなどのコモディティが含まれていないので、このあたりは好みが分かれそうです。
ウェルスナビを選択するべき人とそうで無い人
最後に、ウェルスナビを選択肢として検討すべき人の特徴をまとめます。
ウェルスナビを検討すべき人
- 資産運用はプロに任せた方が安心
- とにかく投資に関しては何も考えたくない
- 投資で考える時間を1秒でも別の時間に充てたい
上記以外の人は、ウェルスナビ以外の選択肢を検討してみてください。
初心者の方で、いまいち自信が無いという方でも、参考になるサービスがあります。
投資経験者だが、この方法で本当に良いのか?
投資初心者なので、自分の判断が不安…
このようにお考えの方におすすめなのが、日本初の投資SNS【アイデアブック】です。
多くの投資アイデアや考え方が参考になり、お金をかけずシミュレーションも可能です。
海外で話題のソーシャルトレーディングがよりユニークになって初登場。
- 「このやり方であっているのかな・・・」
- 「みんなが何に投資しているか知りたいな」
- 「損するのが怖い。でもやらないと取り残される」
そんな方へ 、シミュレーションとしても相談する場としてもおすすめです。
まとめ
ウェルスナビのメリット・デメリットを紹介しました。
投資初心者や入門編として、ウェルスナビを活用するのは悪くないと思います。
そこから知れることや勉強になることがあり、値動きにも慣れるからです。
しかし、投資する資金は自分自身が汗水流して働いたお金。
個人的には何もかも人任せやロボ任せにしたくありません。
お金が働く先は、お金のオーナーである自分自身で決めたいですよね。
このように考えている方や中級者以上の方は、個人でETFをリバランスすることを選ぶでしょう。
今後もこのブログでは資産運用に関する情報を発信し続けますので、これからの銘柄選びやリバランスの参考になれば幸いです。
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