将来、お金持ちになるために、資産運用や節約をがんばり、気づいた時にはもう老後生活…
将来に向けて、お金を増やすことは確かに大事です。
しかし、今この瞬間を楽しめなくなってしまうのは本末転倒です。
そこで考えたいのがライフプランニングです。
今回は、お金に対する価値観や資産運用の重要性を踏まえて、後悔しない人生を送るための方法についてお伝えします。
お金に対する価値観
多くの方は、お金持ちになりたいと思っている一方で、さまざまな考えを持っています。
- お金を欲しがるのは良くないことだ
- お金儲けは汚い
- お金があるほど幸せになれる
このような価値観になっている人たちは要注意です。
そもそも、お金の価値観はどのように身につくのでしょうか?
答えは、親の言葉や行動、トラウマ的体験です。
お金があると人間関係が悪くなる
お金がないからおもちゃを買ってもらえなかったなど
思い当たる方々も多いのではないでしょうか。
まず最初のステップとして、お金に対するネガティブな価値観を変えましょう。
お金を人生がうまくいかない理由にしている人は、いつまでもお金に縛られ続けます。
お金はあくまで手段
お金に対するポジティブな価値観や知識が身につくと、次のような恩恵が受けられます。
- 資産が増えやすい
- 人生における選択肢が増える
- 将来のお金に関わる不安が減る
ポジティブな価値観により、こうしたプラスの影響があることを知りましょう。
まずは、お金を増やそうとすることは悪いことではないという価値観が大切です。
全ては自分自身のお金の使い方で、「良いお金」や「悪いお金」になることを押さえましょう。
そして、お金を持っているほど幸福度はあがるのかというと、そうでもありません。
理由としては、収入や純資産保有額による幸福度には飽和点があるためです。
ただし、純資産1億円までは、幸福度に大きく影響するようです。
富裕層は億の資産残高に全然ときめかない 庶民は低収入でも高貯蓄なら幸せ (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
次項では、投資の重要性や資産運用で疲れないためのポイントをご紹介します。
資産運用の重要性
お金を増やす有効な手段として、投資が挙げられます。
お金を貯めるだけで、将来に備えられることが分かっている場合は、極論投資は不要です。
ただ、将来的にお金の不安が無いと言い切れる人は少ないのではないでしょうか。
現段階で資産が無い人においては、投資をすることで資産を築いていくことが将来の不安に繋がるのです。
ですが、投資=ギャンブルという偏見があったり、投資に対するネガティブな印象を持つ人は少なくありません。
もちろん、資産運用でお金を増やすことは、それ相応のリスクがあることも忘れてはいけません。
そこで知るべきは、自身のリスク許容度です。
お金や投資の知識でポジティブな価値観を持った後は、どの程度まで投資資金として回せるかを知りましょう。
その知識や余裕が、精神的な負担を軽減させる一助となります。
資産を築くための根本的な原理
ここで一つ、資産を築くうえで押さえたい、根本的な原理をご紹介します。
フランス人経済学者トマ・ピケティ氏によると、経済成長率よりも資本回収率のほうが上回る傾向にあると述べられています。
この原理がr>gです。
- rとはリターン(return=資本収益率)
- gとはグロース(growth=経済成長率)
労働者の所得成長は経済成長とほぼ等しいので、gは所得成長率でもあります。
つまり、この不等式が意味するのは、
資本への投資によって得られる利益の成長率は、労働によって得られる賃金上昇率を常に上回る
ということ。
もっと簡単に言うと、投資をすればただ労働者として稼ぐよりも、効率よくお金が増えることを意味します。
自身のリスク許容度を知る
資産運用ではいいことばかりではありません。
投資対象やタイミングによっては、マイナスになることもあり得ます。
そこで、自身がどの程度のリスクまで耐えられるかという、リスク許容度について知りましょう。
投資で複利の効果を活かすには長期的な運用が欠かせません。
リスク許容度については、以下の記事をご参照ください。
資産運用で精神的負担を減らすポイント
日々の値動きや市場の動向を気にしすぎると、そこに時間を費やし気疲れします。
初心者が気疲れしないおすすめの方法が、インデックスファンドの定期積立による買い付けです。
時間分散を図り、購入のタイミングを計る労力を無くすことが可能です。
その他にも、資産運用で精神的負担を減らすのに大事なポイントを、具体的に3つ紹介します。
資産運用に関する書籍や情報の取得はほどほどに
資産運用を始めると、もっと利益を出す方法や、投資先を検討するための情報を調べ始めるでしょう。
たしかに、知識が増えることで、リスク許容度再考の機会が増えたり、銘柄選定の参考にもなります。
ある程度知識が身につき、銘柄も選定してしまえば、あとは愚直に積み立て続けるほうが精神的には楽になります。
ただし、この銘柄選びが重要で、国やセクターなどの分散された投資先を選んでおくのが大前提です。
書籍などで勉強する頻度が減る分、時間に余裕が生まれます。
株価のチェックは週1回
私の経験上、投資を始めたころは毎日値動きが気になって仕方がありませんでした。
指数やチャートを眺めては一喜一憂する毎日…
そんな状態では、人生を楽しむことはできません。
バイ&ホールドを前提で長期運用するため、短期的な値動きを気にしていても仕方がありません。
今現在を楽しむためには、チャートを眺めることに時間を費やすのはやめ、将来やりたいことや達成したい目標を決めていきましょう。
※個別銘柄の場合は、この限りではありません。
投資計画やポートフォリオの見直しは3か月に1回
金額が多くなるぶん、偏った運用方法であるほど、値動きが激しくなります。
そこで資産運用が長期になり、年齢を重ねるほど、ポートフォリオの見直しの重要性は増します。
しかし、リスク許容度に合ったポートフォリオが決まれば、その割合を崩さないよう定期的なメンテナンスをする頻度は減らすべきです。
見直しをする場合の頻度は、3か月に1回が目安です。
インデックスファンドのみを定期購入しているのであれば、そもそも見直しは必要ありません。
投資を始めたばかりで値下がりしても、がっかりするのではなく「安く仕込める」とプラスに考えましょう。
後悔しない人生を送る方法
長期的な資産運用で含み益がでるほど、複利の効果や時間の大切さを実感します。
それと同時に、お金に囚われすぎると、想像以上に時間を費やしてしまうことも経験しました。
資産運用が楽しいと思えるなら別ですが、お金のことばかり考え後悔してしまう前に、資産運用の目的や、将来やりたいことを明確にして後悔しない人生を手にしましょう。
資産運用のゴールは明確か?
教育資金として200万円準備する
老後資金に2000万円は必要
このように資産運用の目的や目標額は具体的であるほど、継続性が上がります。
目標額に達するまでの見込み期間や、必要な積立金額を計画すれば目標達成が現実的となります。
そして、資産運用のゴールを明確にした後に、考えたいのが出口戦略です。
例えば、運用しながら資産を切り崩す戦略をれば、老後への資金額は多少軽減できます。
資産の切り崩し方や出口戦略については以下の記事をご参照ください。
コスパの良い資産運用や節約で時間を作る
できるだけ資産運用や節約に時間をかけたくありません。
資産運用に関しては日々の生活の一部を割く程度で十分です。
そこで提案したい、効果的な提案は以下の2つです。
- 資産運用:全世界株式や米国株式インデックス投資
- 節約:保険・光熱費・通信費用などの固定費の見直し
本ブログでも、資産運用や節約に関する情報を発信しています。
詳細は以下の記事をご参照ください。
やりたいことリストを年代別で作る
時間は有限です。
資産を増やすことに時間を費やす前に、人生でやりたいことリストを作りましょう。
リストを作るポイントは以下の3つです。
- 年代別に10年ごとでリストを分ける
- リストはいつでも修正していい
- 大切な友人、家族に見てもらう
リストを作る際、まずはお金のことは気にせず書き出してみましょう。
そして書き出しが終わった後に、費用がどの程度必要かをざっくり試算します。
例えば、60歳代で世界一周旅行に行きたい
このような場合、老後資金2000~3000万円を目標にするだけでは、到底足りません。
どれだけ資産を準備すればよいかを知り、やりたいことリストの内容によっては、年代ごとにお金の使い方を変えていく必要もあります。
まとめ
本記事のまとめは以下の通りです。
- まずは自身のお金の価値観を見直す
- お金はあくまでも手段
- お金を増やすことに囚われすぎない
- 資産運用のゴールを明確にする
- やりたいことリストを年代別に分ける
お金に対する考え方や距離感を変え、精神的な負担を減らしましょう。
精神的な負担を減らすことは、資産運用を長続きさせることに繋がります。
そして、やりたいことリストで資産運用の目標を明確にし、後悔しない人生を送りましょう。
本記事の内容は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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