米国ハイテク銘柄にまるっと投資するならQQQ!QQQの魅力や今後の投資先としてありかを検証

資産運用

世界経済に大きな影響を及ぼす米国。

米国市場へ投資する手段として、投資信託や上場投資信託(ETF)はお馴染みといえます。

なかでも注目を集めるのが、多くのハイテク銘柄で構成されているQQQです。

QQQはNASDAQ100に連動するETFです。

本記事では、QQQの特徴と今後の投資先としての魅力をご紹介します。

ふに
ふに

ハイテク銘柄に投資を検討されている方々へ、参考となれば幸いです。

QQQとはどのような商品か?

QQQとは米国のNASDAQ100指数の値動きに連動する米国インデックスETFのことです。

運用会社は、インベスコ・リミテッド(Invesco Ltd.)

アメリカ合衆国ジョージア州アトランタを本拠地とする独立系資産運用会社となります。

QQQの基本情報

QQQの基本的な情報は以下の通りです。

正式名称Invesco QQQ Trust Series 1
インデックスNASDAQ100
設定日1999年10月3日
配当利回り0.44%
1年トータルリターン+38.48%
3年トータルリターン+27.70%
5年トータルリターン+27.77%
経費率0.20%
引用:Bloomberg

NASDAQ総合指数は、3,000銘柄以上の指数です。

NASDAQ100とは、その中から金融機関を除く、時価総額上位100社の選ばれし指数となります。

また、生活必需品やヘルスケアの割合がかなり低いのも特徴です。

2021年7月現在の構成銘柄上位10は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組み入れ割合
AAPLApple Inc. Common Stock13%
MSFTMicrosoft Corporation Common Stock11%
AMZNAmazon.com, Inc. Common Stock9%
GOOGAlphabet Inc. Class C Capital Stock9%
GOOGLAlphabet Inc. Class A Common Stock9%
FBFacebook, Inc. Class A Common Stock5%
TSLATesla, Inc. Common Stock3%
NVDANVIDIA Corporation Common Stock3%
PYPLPayPal Holdings, Inc. Common Stock2%
ASMLASML Holding N.V. New York Registry Shares1%

10位以降は、アドビやコムキャスト、ネットフリックス、インテルなど蒼々たる企業が名を連ねています。

そして、現時点では、GAFAM (Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoft)が組み入れの半数を占めています。

QQQの魅力は?

前述の通り、QQQは大型ハイテク株が上位を占めています。

よって、QQQに投資することでこれら大型ハイテク株に分散して投資することが可能です。

どれくらいハイテク銘柄が多いのか、S&P500指数と比較してみましょう。

ITセクターの比率は、S&P500が25%ほどであるのに対し、NASDAQ100は50%ほどとさらに高い比率で成長産業への組み入れが多いと言えます。

しかし、言い換えればNASDAQ100は大型ハイテク銘柄の影響を受けやすいとも言えるので、値動きや見通しに最大限の注意が必要です。

これらのハイテク銘柄は “グロース株” と呼ばれ、その高い成長性ゆえに株価の上昇が魅力です。

インカムゲインよりキャピタルゲインを狙いたい投資家には魅力的です。

ぱんだ
ぱんだ

コロナ禍でも、回復が早くまだ成長しているのがポイントですね。

QQQのこれまでの価格推移

下記がQQQの長期的な値動きを示すチャートになります。

QQQの5年前からの騰落率を青線。

比較対象としてVOO (S&P500に連動する代表的なETF)をオレンジ線で掲示しています。

QQQ VOO
出典:Tradingviewの提供チャート

騰落のタイミングやトレンドは概ね一致しているものの、QQQは高いリターンで推移しています。

直近5年でQQQの価格は+213%と、3倍以上になっています。

対するVOOは+101%で約2倍です。

このように、過去を振り返っても右肩上がりのQQQは、今後も期待できる商品と言えるでしょう。

ただし、注意点もあり

ただし、ここからさらに10年以上前を振り返ると、必ずしも高パフォーマンスを維持し続けていたわけでは無いことに注意が必要です。

具体的には、2001年~2014年にかけてほぼ全期間と言って良いほど、QQQはS&P500を下回っていました。

つまり、今後10年、20年という長いスパンにおいて、この調子が続くとは言い切れないのです。

直近を区切ってみると、とても魅力的に感じます。

しかし、どこまで保有するかは投資家それぞれで考え方が異なるのではないでしょうか。

QQQの今後の予想・見通しは?

政策金利の引き上げや、バイデン政権の増税を考えるとしばらく横ばいの可能性もあります。

しかし、ワクチン普及で経済再開や回復は緩徐ながらも進むと思われます。

加えて、中・長期的にはハイテク企業のプラットフォーム強化や電気自動車への移行で、需要は高いのではないかと思われます。

つまり、これからまだ数年は、QQQのパフォーマンスに期待できるのではないでしょうか。

私個人的には、コアはS&P500で運用し、NASDAQ100に連動する商品はサテライトで保有するのが良いかなと考えています。

まとめ

今後もまだまだパフォーマンスが期待できるQQQ

ハイテク株の割合を増やしたいと思う方や、GAFAMにがっつり投資したい方にはおすすめです。

一方、ハイテクに偏りすぎているなと感じている方には、VOOやVTIがおすすめです。

米国企業のセクターに広く分散投資できますよ。

まとめると、VOOやVTIでバランスをとりつつ、QQQを組み合わせるのも戦略の一つではとの結論に至りました。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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