S&P500の3倍値動きするSPXLを知ってますか?
知ってます。レバレッジETFですよね。
凄くリスクが高い印象で手が出せません。
確かにリスクは高いですね。
今回はそのリスクや、売り時を考えていきましょう。
S&P500指数の3倍の値動きをする、レバレッジETF【SPXL】を2020年7月時点で購入しました。
値上がりは期待できるものの、手数料は高いので短期で手放すつもりでした。
しかし、予想以上の右肩上がりで、コロナショック後にスポット買いされた方は、いつ売却するか悩む方もおられるのではないでしょうか?
コロナショック前に保有していた方も、ようやく基準価格が戻ってきたETF
今回は、諸刃の剣でもあるETF【SPXL】について、利回りやリスクについて紹介します。
SPXLとは?
SPXLについて、少し詳しく説明します。
銘柄名は、Direxion デイリー S&P500 ブル3倍 ETF
S&P500指数1日における値動きの3倍に連動するETFです。
上位銘柄はいうまでもありませんが、Apple、Microsoft、EXXON Mobil、Googleなどです。
レバレッジETFであるため、ボラティリティが凄まじいです。
手数料としては0.99%
分配金も、雀の涙程度ですが0.31%ほど出ます。
また、純資産総額はおよそ800億円であり、十分な規模です。
2021年1月20日本記事公開時点の基準価格は74.77ドルです。
そして、本記事を更新した2021年5月8日現在、基準価格が102.01ドルまで上がっています。
SPXLの利回りはどの程度か?
年間利回りは以下の通りです。
- 1年 ▲52.16%
- 3年 ▲10.03%
- 5年 0.56%
5年間運用してもこの数字なので、長期的に保有するのはかなり厳しいです。
暴落後など、タイミングを見て仕込むのが良さそうです。
売却のタイミングとしては、もうしばらくは様子を見ても良いかなと考えています。
コロナショックによる影響
コロナショックにより、70%ほどの大暴落に見舞われました。
基準価格75.83ドルから17.55ドルまで下がるとは恐ろしいです。
コロナショック以前に購入された方にとっては、かなり厳しい期間だったと思います。
逆に、コロナショック後に購入していれば、いくらか含み益が出ているのではないでしょうか。
私の場合…
2020年7月時点で購入した私の場合、
購入時基準価格は49.43ドルでした。
そして本記事作成時点で、基準価格は74.77ドルまで上昇しました。
さらに、2021年5月8日更新時点では基準価格が102.01$となっています。
購入株数の掲示は差し控えますが、右肩上がりで嬉しい反面、売り時で悩むことが増えました。
長期保有を前提としない理由
これだけ右肩上がりであるにも関わらず、長期保有を前提としていない理由は2つあります。
1つは逓減リスクです。
2つめは手数料の高さです。
上記2つはデメリットと言えます。
もう少し詳しく紹介します。
逓減リスクとは?
逓減リスクとは、時間の経過とともに少しずつリターンが減る可能性があることを指します。
どのような場合があてはまるかというと、指数が上下を繰り返す
いわゆるボックス相場で、この逓減リスクが出てくるのです。
どのような仕組みになっているか、実際に計算をしてみましょう。
例:4日間で3%ずつ指数が上下した場合…
- 上昇⇒下降⇒上昇⇒下降
- 1.03×0.97×1.03×0.97=0.9982
つまり、0.2%の下落になります。
この計算例から、ボックス相場では注意が必要です。
コストも高い!
年間経費率は1.01%です。
この経費率は高いと感じてしまいます。
長期保有をしていても、コスト面で削られてしまいます。
また、Direxionのホームページには、そもそも長期保有を前提としない商品であることがアナウンスされています。
SPXLの買い方と投資戦略
買いのタイミングは、簡単に言うと暴落時です。
ショック級の大暴落では特に買い増しのチャンスと言えます。
ただし、一括購入は控えましょう。
仮に指数が下がったとしても、ナンピン買いを忘れずに。
また、レバレッジをかけた若者の投資戦略としては、ライフサイクル投資術が役立ちます。
年齢が若いほど、人的資本の債券性の観点から、レバレッジをかけることをおすすめしている内容となっています。
詳しくは、こちらをご参照ください。
SPXLの売り時
売り時を見極めるのは、なかなか難しいです。
個人的には、利益が出ている今現在(2021年5月時点)が売り時かなとも考えています。
ただ、もうしばらくは指数上昇相場が続くのではないかと見ています。
参考にするのは、次の2つです。
- 下降トレンドに入ったタイミング
- 基準価格が90$を切るタイミング
これはあくまでも私的見解です。
皆さんそれぞれが、あらかじめ売りのタイミングを決めておいた方が良いでしょう。
このタイミングも現時点の考えであって、状況により更新していく必要があります。
買い時や売り時を判断するには?
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おわりに
リスクもありますが、その分リターンも大きい魅力的なETFです。
SPXL…リターンは期待できますがリスクも高めですね!
そうです。まさに諸刃の剣ですね。
しかし、運用方法によっては、大きな恩恵を受けるでしょう。
逓減リスクの逆である、逓増のチャンスも十分ありますので上昇相場では期待大です。
そして、レバレッジが効いていたとしても、SPXLには追証が無いのはメリットです。
例え暴落したとしても、サテライト資産なので精神的ストレスは緩和されそうです。
今後の戦略としては、これ以上の買い増しはしません。
そして、売るタイミングを引き続き見極めたいと思います。
今回の経験から、少額のスポット買いであればSPXLもありかなと感じました。
ただし、投資は自己責任でよろしくお願いします。
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