投資信託のキホンを徹底解説!

資産運用

投資信託とは、投資家からお金を集めて、専門家がまとめて資産運用する金融商品です。

1人のお金では投資しづらい高額資産を購入したり、多くの投資先に分散投資できます。

また、投資家が売買のタイミングを見計らうこと無く、投資先に悩む必要がありません。

少額からの投資や、自動積立ができるというメリットもあります。

本記事では基準価格、コスト、リスクとリターンについて解説します。

投資信託の基準価格とは?

投資家は、投資信託を安く買って高く売れたときの値上がり益(キャピタルゲイン)で儲けます。

この投資信託を売買するときの価格を基準価格と言います。

基準価格は投資信託1口や10000口など一定の数量毎の金額で示されます。

投資信託が投資をする全資産の時価評価額から運用コストを差し引いた「純資産総額」を総口数で割ることで、1口あたりの基準価格が算出されます。

純資産総額÷総口数=1口あたりの基準価格

純資産総額が多いほうが必ずしも良いとは限りません。

しかし、純資産総額が増加しているということは、運用している資産価値の増加や新規投資家からの資金流入が増えていることを意味します。

投資信託には分配金が受け取れるものもあります。

分配金は嬉しい反面、分配金の分だけ純資産総額が減ることになり、結果として基準価格も下がります。

この点が、利息の支払いをしても元本の減ることの無い定期預金との大きな違いです。

なお、投資信託基準価格の計算は1日1回だけであり、売買時はその時点でいくらの取引になるか分からない点も注意です。

投資信託にかかるコストは?

投資信託に関わる会社は以下の3つです。

  • 販売会社:投資信託を販売
  • 運用会社:どの商品で運用するか指示
  • 信託銀行:指示に従い金融市場で取引

このため、投資信託には販売手数料、信託報酬、信託財産留保額の3つのコストがかかります。

販売手数料

投資信託販売会社に支払う手数料です。

投資信託購入額に上乗せされた形で支払います。

手数料の全く掛からない「ノーロード」から2-3%のものまで様々です。

販売手数料の分だけマイナスからの運用になるため、手数料がなるべく掛からないものを目利きする必要があります。

信託報酬

一言で言うと、投資信託運用と管理の諸経費です。

投資信託保有中は発生し続ける費用になります。

信託報酬は、純資産総額の○%という形で毎日差し引かれます。

信託報酬は運用益から差し引かれるマイナスの運用要因であり、その金額が差し引かれた上で複利運用がなされます。

よって、長期投資であるほど信託報酬の大小が運用成績に大きな影響を与えるのです。

3つのコストで最も注意すべきコストと言えます。

信託財産留保額

投資信託運用期間中に売るときの解約手数料です。

途中で換金したい場合、あえて運用している商品の一部を売却する必要があります。

そこで残った投資家に対し、その費用を負うためにお金を置いていくようなイメージです。

信託財産留保額は0のものもあり、あってもさほど影響しないので、他2つのコストよりも優先順位は低いです。

投資信託のリスクとリターンは?

投資の原則として、リターンが高いほどリスクも高いことは一般的に知られています。

ブレ幅が大きく、価格が大きく上がる一方、下がる可能性もあるためです。

では、投資信託でリスクとリターンを知るために何を指標として見るべきでしょうか?

その答えとなるのが「シャープレシオ」です。

シャープレシオとは、とったリスクに対し、リスクゼロと仮定した安全資産よりどれだけリターンが得られたかを表します。

その指標により、投資信託の運用成績が比較可能です。

シャープレシオ=(ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷標準偏差

計算式を覚える必要はありませんが参考までに…

この数字が大きいほどリスクの割に大きなリターンが得られることを意味します。

シャープレシオ自体は、モーニングスター社のサイトなどで公表されています。

1つの判断基準としてご参照ください。

ただし、過去の運用実績から導かれた指標であるため、将来の運用成績を保証するものではないことにご注意ください。

金融商品を比較検討し続けるのもコスト

よほどコストの水準が変わらない限り、そのまま選んだ商品を積立で買い続けるのがベストです。

手数料最安値の投資信託を日々追いかけることもコストであることを忘れてはいけません。

多くの人にとって、常に金融商品を研究し比較検討するよりも、その時間で目の前の仕事に注力した方が稼げる期待値は高いです。

ただし、最近では企業競争によって手数料の低水準化もみられます。

個人的には、より低コストの商品がないか、運用成績はどうかたまにはチェックするのも悪くないと思っています。

本記事では投資信託の基本について説明しましたが、今後は具体的におすすめの商品についても触れていきたいと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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