投資信託でバンガード社全米株式や米国高配当株式に投資できる!SBI Vシリーズについて解説

資産運用

業界最低水準の運用コストを実現した「SBI・バンガード」が「SBI・V」と名称を改め、シリーズ化により新ファンドが設定されることになりました。

2021年6月15日からSBI証券で販売が開始されます。

新ファンドは以下の2つとなっています。

「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」

「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」

設定日は、ともに2021年6月29日です。

購入時手数料はもちろん無料です。

また、既存の同種インデックスファンドの信託報酬率を下回る業界最低水準の手数料となっています。

ふに
ふに

今回は、そんな2つのインデックス・ファンドについて、

投資対象としておすすめなのかを解説します。

SBI Vシリーズの魅力

SBI・Vシリーズには、そもそもどのような魅力があるのでしょうか?

以下の3つの視点から、魅力や特徴についてご紹介します。

圧倒的低コスト

まず、信託報酬が0.1%以下と低コストであることが魅力です。

後述する他社の同類インデックスファンドと比較しても、業界で最安となっています。

ただし、米国高配当株式インデックス・ファンドに関しては、税込みで0.1%以上となります。

それでも、隠れコストも含めた実質的なコストにおいても、圧倒的低コストであるのは間違いありません。

純資産総額2000億円越え

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの純資産残高が2000億円を超えています。

これは、多くの投資家から購入されている、つまり評価されていることを意味します。

現時点でも、SBI証券の投資信託ランキングの上位に君臨しており、今後もさらに増えていくことは間違いないでしょう。

※2021年5月17日時点においての情報

少額からバンガード社のETFに投資できる

世界最大級の運用会社である、バンガード社のETFが投資対象です。

SBI・Vシリーズでは、それぞれの投資信託が以下のETFに連動します。

  • S&P500インデックス⇒VOO
  • 全米株式インデックス⇒VTI
  • 米国高配当株式インデックス⇒VYM

ちなみに、バンガード社の運用資産残高は、約7.2兆米ドルとなっています。

※2021年1月末時点の情報

SBI・Vシリーズ START|SBI証券 (sbisec.co.jp)

 SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの特徴

愛称:SBI・V・全米株式

「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を投資対象とし、米国株式市場全体の値動きに連動する投資成果をめざします。

バンガード・トータルストック・マーケットETFは、ティッカーシンボル「VTI」です。

VTIは上場している米国企業およそ3500社にまるごと投資しているイメージです。

このファンドの実質的な信託報酬は、年0.0938%(税込み)です。

同種のインデックスファンドとして「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」がありますが、そのファンドの信託報酬0.162%(税込み)を大きく下回る水準となっています。

ぱんだ
ぱんだ

業界最低水準のコストと言えますね。

VTIについては、以下の記事をご参照ください。

 SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドの特徴

愛称:SBI・V・米国高配当株式

「バンガード・米国高配当株式ETF」を投資対象とし、米国株式の高配当銘柄の値動きに連動する投資成果をめざします。

バンガード・米国高配当株式ETFのティッカーシンボルは、「VYM」です。

VYMのセクター比率は、やや金融セクター多めですが全体的なバランスが良いのが魅力です。

実質的な信託報酬率は年0.1238%(税込み)です。

こちらも同類のインデックスファンドである「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」の年0.192%(税込み)と比較し、コストが下回る水準になっています。

ぱんだ
ぱんだ

少額かつ低コストで投資できる点は、個人投資家にとっては嬉しいです。

米国高配当株式ETFに関しては、以下の記事をご参照ください。

SBI・Vシリーズへの投資はおすすめ?

以上の魅力や特徴を踏まえ、結局、これらのシリーズに投資するのはありなのか。

結論は以下の3つです。

  • すでに同類のインデックス・ファンドに投資をしているのであれば継続
  • これから積立投資をする方には、S&P500か全米株式
  • VシリーズのVYMは選ぶ理由があまりない

つまり、おすすめはVシリーズのS&P500もしくは全米株式インデックスとなります。

逆に、VシリーズのVYMはおすすめしません。

理由は次の通りです。

同類のインデックスファンドと比較

まず、同類のインデックス・ファンドというと、思いつくのはeMAXIS Slimシリーズや楽天・バンガードの商品です。

これらの商品と比較し、確かにコストは安いです。

しかし、そのコストの差は、乗り換えるほどのものではありません。

今後、低コスト化に向けて他社が動く可能性もあるため、すでに他商品で積み立て中の方は、様子を見た方がよいでしょう。

VシリーズS&P500と全米株式について

将来の老後資金等で長期資産運用を考えるのであれば、キャピタルゲインが望めるS&P500や全米株式インデックスがベストな選択となります。

そもそも、米国株式インデックスは15年以上運用することにより、年率プラスリターンが得られることが知られています。

もちろん、NISAやiDeCoで購入可能です。

これから運用を考えている方は、非課税枠や節税のメリット活かしながら、業界最低水準コストの恩恵を受けられます。

VシリーズVYMについて

VシリーズVYMについては、配当金再投資である点が要注意です。

VYMの魅力はインカムゲインです。

インカムゲインが目当てで投資する商品にも関わらず、投資信託で配当金再投資されることによって、その恩恵が受けられません。

それだけでなく、配当金再投資をしたとしても、S&P500インデックスなどのキャピタルゲインには到底及びません。

ふに
ふに

これなら、VYMをそのまま購入したほうがいいですね。

まとめ

本記事のまとめは以下の通りです。

  • Vシリーズは業界最低水準のコストを実現
  • すでに同類のインデックス・ファンドに投資をしているのであれば継続
  • これから積立投資をする方には、VシリーズのS&P500や全米株式はおすすめ
  • VシリーズのVYMはおすすめしない

また、このようにインカム・キャピタルゲインそれぞれの利点を持つETFが取り上げられると、どちらが良いのか議論されることが多いです。

私の個人的な意見として、別の記事でもまとめていますのでご覧ください。

なお、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」に名称が変更される予定です。

こちらも、「SBI・Vシリーズ」として、米国を代表する米国株ファンドに、業界で最も低いコストで投資ができるインデックスファンドシリーズになります。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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