全世界がコロナショックで打撃を受けている中、
個人投資家が利益を得るためにはどのような選択をするべきか?
私たちは、これから持つべき資産や危険な資産について詳しくなる必要があります。
そこで今回、【ジム・ロジャーズ世界的投資家の思考法】を参考に、2020年6月20日時点で、ジム・ロジャーズはどのような投資商品に注目しているのか解説します。
ジム・ロジャーズのポートフォリオ
ジム・ロジャーズが持つ主な資産は以下の通りです。
- 株式:中国、ロシア、日本
- 通貨:米ドル
米ドルを安全資産としてジム・ロジャーズは保有しています。
一方で、暴落のタイミングに中国、ロシア、日本の株を買い、危機からチャンスを窺っています。
ちなみに、米国株に関してはFANGの割高な水準、歴史的に永遠に続く好況などがないことを鑑み、すでに手放していたそうです。
日本株は2020年3月の大暴落時に少し買い足したとも明記しています。
災害や危機に関する記事を見たら、投資を考えることだ。
いい投資家になりたいなら、「危機」を念頭に置いてほしい。
ジムロジャーズ世界的投資家の思考法より
投資商品の現状と未来

ETFは弱気相場では諸刃の剣
ETFやETFに組み込まれた銘柄はすでに多くの人が保有しています。
そこで、下げ相場になれば保有者は投げ売りし、結果的にETFに組み込まれた銘柄はそうでない銘柄よりも大きく下落することになるとの考え方です。
よって弱気相場では諸刃の剣になると言われています。
しかし、ETFには優良銘柄が多く含まれているため、買うこと自体は否定されていません。
賢い人は、ETFに組み込まれていない銘柄も狙い、より安い価格で購入します。
債券を買ってはいけない
新型コロナウイルスの影響で、世界中の中央銀行が利下げし、金利は低水準となっています。
しばらくは市場にとって良いことかもしれません。
しかし、長い目でみると債券バブルがはじける可能性があるからです。
よって、今は世界中のいかなる国の債券にも投資すべきではないとジム・ロジャーズは言います。
実物資産のゴールドは危機的状況で強さを発揮する
世界情勢が悪化している時、資産防衛のために世界中の多くの人が実物資産を購入します。
ドルや株式、債券などの金融資産と異なる点は、金自体に価値があることです。
言い換えると、ゴールドは無価値になることがないと言えます。
パニック状態の弱気相場ほど、ゴールドを含めたすべての金融資産を売って現金化を急ぎます。
その時こそ、金を買うタイミングだと述べられています。
仮想通貨はいずれ価値が無くなる
新型コロナウイルスの影響でビットコインも暴落しました。
つまり、ビットコインは安全資産にはならないことを意味します。
日本をはじめとする6か国の中央銀行と国際決済銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の議論を始めています。
しかし、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどの仮想通貨はそもそも政府の管理外にあります。
管理が行き届かない仮想通貨は政府の圧力により価値が無くなる可能性があることを、ジム・ロジャーズは指摘しています。
ジム・ロジャーズの情報源

情報源として以下の3つが取り上げられています。
- ファイナンシャル・タイムズ
- ザ・ストレーツ・タイムズ
- BBCニュース
ファイナンシャル・タイムズはイギリスで発行されている経済紙で、日本経済新聞電子版の有料会員であれば一部の翻訳記事が読めます。
ザ・ストレーツ・タイムズはシンガポールの日刊紙で政府寄りの報道が多いそうです。
BBCニュースはイギリスのニュースサイトで、日本語版のYouTube公式サイトも用意されています。
その他に、書籍では洞察力を磨くためのポイントも書かれています。
歴史と哲学を武器に洞察力を磨く方法から学べることは多いのではないでしょうか。
最後に
投資を始めると誰かの意見や考えに頼りたくなる場面があります。
しかし、他人に依存すると出口戦略が難しく失敗しやすいと考えます。
彼の意見を含めたその他の有名投資家、インターネットなどの情報源も盲信してはいけません。
- まずは自分が詳しいものだけに投資をする
- 情報収集を欠かさない
- 投資について勉強し根拠のある自信がついたら依存から脱却
以上を踏まえ地道に積み重ねていくと、成功するオリジナル思考法が身につくはずです。
最後に、投資は自己責任でお願いします。
ご覧いただきありがとうございました。
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