私が株式投資に興味を持ち始めた頃、「何から勉強すればいいのか」、
「株式投資がどのような仕組みなのか」理解するのに少し時間がかかりました。
そこで本記事では、時間をかけず理解できるよう、簡潔にまとめてみました。
配当や優待を得て、値上がりも期待できる
果たして、そんなうまい話があるでしょうか?
資産を増やすために、株式投資を始めようと考えている方へ、
なるべくわかりやすく株式について解説します。
株式の基礎
「株式」は会社が資金を集めるために発行される
通常、会社(事業主)が資金を集めるためには以下の2つの手段があります。
- 預金者⇔銀行⇔会社(間接金融)
- 株主⇔会社(直接金融)
1は融資で銀行がお金を貸してくれること
2は株式を発行し株主からお金を貰うこと
後者がいわゆる投資となります。
会社が儲かると思えばそこに投資することで、株価上昇や配当金により、
自身にも会社が儲かった恩恵が受けられます。
株主=会社のオーナーになるメリット
いくら少額投資といっても株主になるということは、
その会社の支援者となります。
会社への期待や応援したいと思えれば、株式を購入することで支援ができるとも言えます。
また、株主になると以下のようなメリットもあります。
- 購入時より株価が高くなった時点で売却すると利益になる
- 配当金により資産が増える
- 株主優待がもらえる(※もちろん株主優待が無い会社もある)
これ以外にも、経済動向に詳しくなったり敏感になることもメリットです。
株式の取引時間は9:00~15:00
基本的には午前9時から午後3時までが取引の時間です。
その間、昼休みが午前11時30分から午後0時30分までの1時間あります。
よって、実質5時間が取引時間となります。
他にも、PTSでの取引があり、株価指数先物取引は昼休みや夕方にも行われます。
まずは9:00~15:00までと覚えておきましょう。
株価上昇と下落には要因がある
株価は買う人が多ければ上がり、売る人が多ければ下がります。
株価上昇と下落は「期待」されているかどうかにかかっています。
株価上昇の例
- 新製品が開発された
- 市場が広がり輸出が拡大
- 季節商品が好調
株価下落の例
- 新商品の評判が良く無かった
- 他メーカー参入で市場の競争が高まった
- 季節商品が不調
そのほかにも、国策や政治的な影響や、災害等のニュースで株式は大きく変動します。
株式で利益を出すためには
「安く買って高く売ること」が基本です。
ですが、そんなうまい話は無く、毎回タイミング良く取引するためには相応に知識や経験が必要です。
個別株投資のデメリット
個別株投資のデメリットは以下の通りです。
- 会社の将来を見通す洞察力・分析力が必要
- 上場廃止や倒産のリスクあり
- 長期にわたり値下がり損を被る可能性あり
それでは、初心者がどうやって利益を出すのか。
その1つの答えが、インデックス投資です。
自身の指針ともなる投資スタイルは重要となります。
そして、短期・中期・長期と期間毎に分かれていますが、
投資初心者におすすめなのが長期投資です。
※期間としてはざっくりと中期では数ヶ月、長期では数年単位
長期インデックス投資をおすすめする理由
インデックス投資とは、日経平均やダウ平均などの指数に連動する投資のことです。
長期投資インデックス投資がすすめられる理由としては、
- 時間分散ができる
- 売買頻度が少ないため、コストをかけずに済む
- 会社の業種が偏りにくく、価格変動リスクをある程度抑えられる
投資信託で指数連動の商品を購入する場合、このような恩恵を受けられます。
注意点としては、低コストの商品を選択することです。
もう少し詳しい説明は以下の記事をご参照ください。
新規公開株式(IPO)なら利益が出るケースも多い
IPOとは、新規に株式市場に上場する株式のことです。
公募価格という、市場に出回る前の価格で購入することもできます。
この公募価格には、ブックビルディング方式が採用されています。
ブックビルディング方式とは
証券会社が同種の上場企業の株価を参考に、「いくら以上、いくら以下」と仮の発行条件を掲示し、投資家の需要を調べてから金額を決定する方式
市場で初めて値がついた価を「初値」といい、この株価が公募価格を下回るとその後の株価にマイナスの影響が出るため、市場の評価よりも低めに設定されることが多いです。
よって、公募価格で購入すれば、利益が出る可能性があるのです。
このような背景から、IPO株は人気が高いため抽選が行われます。
株価の予想は誰でも難しい
長期的には、会社決算の内容や事業の成長性を分析することで、将来の利益に繋がるよう奮闘する方が多いでしょう。
しかし、株式投資の手法においていえば、再現性や科学的根拠はなかなか見いだせないのが現状です。
かの有名な投資家である、ウォーレン・バフェット氏でも、「一般投資家はインデクスファンドを購入すべき」と主張しています。
また、妻に残す遺産については「90%をインデックスファンドに、残り10%を政府債券に配分する」という計画も明らかとなっています。
将来の値動きを予想するのは、それだけ難しいと言うことです。
まとめ
なぜ投資で失敗しやすいか?
答えは、短期間で利益を出そうとあれこれと売買してしまうためです。
よって、個別株ではなくインデックスファンドに投資するのがおすすめです。
ファンダメンタルズやテクニカル分析といった手法もありますが、
そこにかける時間は有限です。
資産を分散させ指数に連動した投資と長期で運用することが、結果として人生を豊かにしてくれます。
投資初心者であれば、今をいかに楽しく過ごすか。
投資したことを忘れ、放置していたくらいの気持ちの方が最も利益が出るケースなのかもしれません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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