FXの広告やCMを目にする機会が増えています。
SNSでもFXをおすすめしている方がいらっしゃいますが、デメリットはないのでしょうか？
私なりにFXを調べてみた結果、デメリットのほうが多いことに気づきました。
そこで、今回は、FXのデメリットとおすすめしない理由をお伝えします。
ある人は「FXで稼げた」というけど、実際のところはどうなのか？
デメリットが多いのに、なぜおすすめする人が多いのか？
FXでの資産運用を検討している方々の参考となれば幸いです。
FXとは
FXとは、外国為替証拠金取引です。
異なる国の通貨の値動きに合わせて売買することで、利益を得ようとするものです。
ドルと円などの為替相場は24時間変動しているので、その間にプラスとなるよう取引していく必要があります。
プラスとするには、売った価格と買った価格の差（利ざや）を狙います。
例えば、1ドル100円で買った後、為替相場が1ドル102円となったタイミングで売るとプラスになります。
この売買を繰り返すことでキャピタルゲインを狙います。
そして、もう一つは、スワップポイントという金利差益でインカムゲインを狙う方法があります。
スワップポイントについては後述します。
FXの特徴について
FXの特徴は、レバレッジを使って取引をすることで、少ない手持ちでも利益を狙います。
特徴は次の通りです。
- 少額の資金で始められる
- スワップポイントがある
レバレッジを使うと少ない資金でも取引できるメリットがある反面、大きな損失を負うリスクもあります。
FXには「強制ロスカット」という、損失が際限なく膨らむのを防ぐ仕組みがあります。
これは、為替レートが不利な方向に動いて、一定の水準に達すると、自動的に取引を決済して損失を確定するものです。
FXは少ない資金で始められます。
その反面、取引に必要な証拠金ギリギリの資金を預託するのではなく、多めの資金を預託しておくことで、為替レートが大きく変動しても強制ロスカットされないようリスクを適切にコントロールすることが求められます。
スワップポイントとは
スワップポイントとは、対象通貨間の金利差調整分のことをいいます。
一言では理解が難しいので、もう少し噛み砕いて説明します。
まず、国ごとに金利は異なります。
低金利の通貨としてはマイナス金利政策を実行している日本円
高金利の通貨としては新興国が代表として挙げられます。
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買って保有している間は、両者の金利差調整分を原則毎営業日受け取ることができます。
これをインカムゲインとして受け取るという仕組みです。
ただし、世の中そんなに上手い話ばかりではありません。
逆にスワップポイントは支払う場合もある点に注意が必要です。
結局、売買することを前提にしているので、スワップポイントを支払うことも考えれば、インカムゲインとしての恩恵は少ないと言えます。
FXの特徴をみると、そこまで悪くないようにも思えますが…
デメリットはそんなに無いんですか？
他にも、FXに関わる知っておくべき仕組みがあります。
これから、おすすめしない理由を含めて解説しますね。
FXをおすすめしない３つの理由
重労働のわりに稼げない（不労所得になり得ない）
FXでは24時間動く相場に対峙し、利益を出そうとチャートに張り付いていなければなりません。
時間を犠牲にしても、チャート自体は右肩上がりでは無いので、どうしても儲けと損が表裏一体となります。
よって、時間をかけたとしても、なかなか稼げない（稼ぎ続けるのは難しい）のが現状です。
特に、会社員などが片手間でできるほど甘くはありません。
「FXの自動売買ツールはどうなのか」という質問に対しては以下のようにお答えします。
完全自動売買の場合
通常、相場が動いたらどの値で売り買いするか、条件設定をする必要があります。
しかし、完全自動売買ツールの場合は、その条件設定をする必要がありません。
ですが、こうしたツールはほとんどがロスカットにより、利益を出せずに終わることがほとんどです。
トラリピなど条件設定する自動売買の場合
条件設定をする自動売買の場合でも、そもそも設定が悪ければ稼げません。
しかも条件設定自体がかなり豊富に選択できます。
それ自体がFXの魅力でもあるとは思いますが、この設定を細かく調整する専業トレーダーですら稼ぎ続ける方はごく一部です。
為替相場では大半が負ける
為替相場での取引においては、8-9割程度の方々が勝負に負けてしまいます。
これは、投機性の高い取引（マイナスサムゲーム）であるためです。
レンジ相場で、自動売買ツールの強みが活かされる可能性はあります。
しかし、レンジ相場は為替相場の7割程度、加えて暴落によりロスカットされるタイミングがわからない状況で、常に適切な判断や設定変更するのは難しいのでは無いでしょうか。
FX口座開設のカモにされるだけ
なぜFXをおすすめする広告が多いのか？
理由としては、FXのアフィリエイト報酬が高額だからです。
アフィリエイトとは、サイト上で商品を宣伝し、その商品が購入されると報酬が支払われる仕組みの事です。
FXは実際に取引で儲けるよりも、紹介料で利益を出す方が簡単です。
FXは一部の天才しか勝ち続けることが出来ない世界ですが、FXの口座開設や自動売買ソフトを売ることで利益は簡単に出せます。
そのため、FXをおすすめするサイトが数多く存在しているのです。
FXを始めた人がFXで失敗しようが、成功しようが売り手は関係なく、企業から報酬を得ることが出来ます。
実際、FXをおススメしているサイトのほとんどが口座開設やトラリピを紹介しています。
投機性は高いが、完全否定している訳では無い
FXはレバレッジをかけることを基本としているので、投機性が高まりやすいです。
一部の専業トレーダーと言われている人たちは、かなりの勉強をしており、少なからず運も味方してくれています。
このように、トレーダーとしてのセンスがあり、運も味方してくれるような方もいるとは思います。
よって、FXを完全否定するつもりはありません。
否定するつもりはありませんが、資産運用としてより優れた投資先を、最後にご紹介します。
投資初心者でお金を増やしたいなら投資信託やETF
資産運用における投資対象は、やはり伝統的資産です。
株や債券、投資信託、ETFに目を向けましょう。
投資信託については、投資初心者には言わずもがなであると思います。
ETFについては、以下の記事をご参照ください。
損をしないために欠かせない情報収集
投資家がどのように考えて行動しているのか？
投資経験者だが、この方法で本当に良いのか？
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おわりに
周りからおすすめされているものが、必ずしも良いものとは限りません。
FXに関わらず、まずは自分自身でメリットやデメリットを調べましょう。
もちろん、FX自体は投機としての手段の1つであり完全に否定はしません。
ただ、資産運用という視点からは、伝統的資産の長期保有や資産の分散をおすすめします。
本記事の内容は以上です。
最後に、投資は自己責任でお願いします。
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