VIGってどんな特徴があるファンドなんだろう?
連続増配米国株式について教えてください。
VIGは、連続10年以上増配している米国株式で構成されたETFです。
「連続増配」つまり「業績が良い」企業が集まった商品となります。
コア資産としてもおすすめですよ。
なるほどです。
では、VIGをおすすめする理由を教えてください。
VIGの魅力はなんと言っても、右肩上がりのキャピタルゲインとインカムゲインです。
通常、インカムゲインを目当てに投資をすると、キャピタルゲインが期待できるファンドと比べ、トータルリターンが劣ると言われています。
しかし、VIGであれば、インカム・キャピタルの両方に期待できます。
今回はVIGをおすすめする理由を説明します。
VIGの概要
企業概要
バンガード米国増配株式ETF(Vanguard Dividend Appreciation ETF)は、米国籍のETF (上場投資信託)。ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数に連動する投資成果を目的とする。米国の中型・大型株を保有。過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資に注力する。時価総額ベースで保有銘柄のウエートを算定。
Bloombergより引用
連続増配米国株式とは、米国企業の中でも、連続して配当金を増やし続けている株式を指します。
「連続して配当を増やす」
つまり、配当利益として株主に還元し続け、安定して資産を増やしている優良企業といえます。
VIGは、10年以上連続増配している優良企業で構成されているETFです。
銘柄数はおよそ180社です。
たとえ連続増配されている企業であっても、業績の微妙な企業への投資比率は少なくなっています。
VIGのチャート(過去5年間)
設定日は2006/4/27です。
2021/2/17時点の資産総額は53.913(十億USD)
大暴落を乗り越えている、まさに優良ファンドと言えます。
VIGを構成する上位10銘柄
以下が、2021/2/18時点における、組み入れ上位10銘柄になります。
- マイクロソフト:4.67%
- ウォルマート:4.26%
- ジョンソン・エンド・ジョンソン:3.96%
- プロテクター・アンド・ギャンブル:3.57%
- ユナイテッドヘルス・グループ:3.57%
- ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー:3.43%
- ホーム・デポ:3.33%
- ビザ:3.33%
- コムキャスト:2.54%
- アボットラボラトリーズ:2.46%
米国の有名大企業ばかりで安心感がありますね。
ちなみに、マイクロソフトは16年、ウォルマートは45年、ジョンソン・エンド・ジョンソンは57年の連続増配と驚異的な実績となっています。
VIGのトータルリターンと配当利回り
VIGのトータルリターンや配当金はどうでしょうか?
それぞれ具体的な数字を見ていきましょう。
トータルリターン
期間ごとのトータルリターンは以下の通りです。
- 3ヶ月トータルリターン:3.82%
- 3年トータルリターン:13.33%
- 5年トータルリターン:15.64%
このように、リターンは順調な右肩上がりであることが分かります。
直近配当利回り
なお、VIGの直近配当利回りは1.86%です。
VYMと比較し、配当利回りの面では劣ります。
(VYMは、直近配当利回り3.36%)
しかし、VYMの5年トータルリターンは11.80%です。
よって、トータルリターンではVIGのほうが上回っています。
VIGをおすすめする理由
VIGをおすすめする理由は、以下の3つです。
連続増配している安定感
2020年時点での設定来増配率は驚異の336.6%です。
リーマンショックやチャイナショック時には、前年比増配率が一時的にマイナスになった場面もありましたが、その他の期間はプラスとなっています。
経済危機を乗り越えてきた、まさに信頼感のあるETFといえます。
直近の配当金利回りは1.62%と低めの数字であり、インカムの旨味はそこまでないのでは?
と思われる方がいるかもしれません。
これに関しては、取得単価を確認してみましょう。
もし10年前の43ドル時点でVIGを購入していた場合、現在の取得単価を考慮すると分配金利回りはおよそ5%です。
今後も増配し続ける仮定すれば、それに合わせた利回り上昇が見込めるわけです。
S&P500と近似した値動きをするが大暴落時には底堅い
大暴落が起こった際に、VIGの下落率はダウ平均やS&P500と比較し、抑えられていることが過去のデータで明らかとなっています。
リーマンショックでは、S&P500下落率が最大で‐52.20%だったのに対し、VIGは最大で‐42.66%でした。
そして、コロナショックでは、ダウ平均が最大35%下落であったのに対し、VIGは最大30%という結果でした。
以上から、VIGは、しっかりしたリターンに加え、暴落時の耐性も多少あることが分かります。
運用コストが安い
おすすめする理由3つ目は、手数料の低さです。
運用コストは、年率0.06%であり低コストとなっています。
また、現在の運用資産は4.5兆円以上であり、今後も運用資産が増えることが予想されます。
運用資産が増えれば、運用経費も低くなる可能があります。
よって、さらに運用コストが安くなることが期待できます。
キャピタルとインカム両方狙える
将来が楽しみなETFです。
おすすめされる理由がよくわかりました。
さっそく、買い付けを検討してみます。
運用コストはネット証券が断然お得
今回はVIGをご紹介しましたが、その他にも魅力的な商品は多くあります。
しかし、そもそも証券口座を持っていなければ、それ自体が機会損失になりかねません。
お金を増やす手段の一つとして、まずは口座開設をおすすめします。
中でもSBI証券では、買い付け手数料が無料化されているETFがあります。
(VT、VOO、VTI、IV、SPYなど)
※残念ながら今回紹介したVIGは、買い付け手数料が発生します。
他にも、ETF定期買い付けサービスもありますので、非常に便利な証券会社といえます。
口座開設でSBI証券をおすすめする理由【メリット・デメリット】
SBI証券以外では、楽天証券やマネックス証券がおすすめです。
投資経験者や初心者のあなたに…
また、これから投資の幅を広げたい!
投資経験者だが、この方法で本当に良いのか?
このようにお考えの方におすすめなのが、日本初の投資SNS【アイデアブック】です。
多くの投資アイデアや考え方が参考になり、お金をかけずシミュレーションも可能です。
海外で話題のソーシャルトレーディングがよりユニークになって初登場。
- 「このやり方であっているのかな・・・」
- 「みんなが何に投資しているか知りたいな」
- 「損するのが怖い。でもやらないと取り残される」
そんな方へ シミュレーションとしても相談する場としてもおすすめです。
まとめ
VIGはいわば優良企業の詰め合わせ商品です。
不景気でも、財務健全性が高い優良企業に投資をすることで安心感も増します。
また、長期保有するほど、増配率が右肩上がりであることが効いてきます。
将来、高配当化の可能性もあるため、今のうちに買い付けたいETFと言えるのではないでしょうか。
高配当ETFに興味がある方は、以下をご参照ください。
最後に、この記事はあくまで個人的な意見です。
投資は自己責任でお願いします。
コメント