会社員必見!実現可能性の高い早期リタイアやFIREについて考える

資産運用

今話題のFIRE(Financial Independence Retire Early)

経済的に独立し、会社に縛られない生き方を早期に達成するというものですが、年齢や収入、現保有資産で達成までの難易度は大きく変わります。

そのなかで、「比較的難易度が低い」かつ「体力的にも精神的にも余裕があるタイミング」でどのように早期リタイアするか?

老後資金問題や終身雇用崩壊ニュースで不安に思われている会社員の方へ!

今回は、早期リタイアの難易度、必要な資金、タイミング、経済的自由の意義についてまとめました。

今後伸びることが予想される引退年齢

今現在では、多くの方が65歳まで働き、それ以降は公的年金を受け取る生活をしています。

65歳以上は年金生活…

ですが、老後資金問題や長生きすることによるリスクはついて回ります。

年齢を重ねても、働ける人は雇用されるべき。

こうした背景から、社会全体としては、70歳まで働ける制度の移行も進んでいます。

詳しくは以下のリンクをご参照ください。

高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~

早期リタイアを計画する前に、一般的なリタイアを目安にしましょう。

そして、一般的なリタイアの水準も変化する可能性が高いことに注意してください。

ぱんだ
ぱんだ

65歳で早期リタイア達成…なんて時代も近いかも

理想の生活水準は

リタイア時期を考えるのと同時に、リタイア後の生活水準についても考える必要があります。

早期リタイアすることで、公的年金制度をフル活用できない訳ですから、そのための準備が必須です。

早期リタイア後も、国民年金、国民健康保険料、介護保険料は払わなければなりません。

それらと、生活費を合算して理想の生活水準を見極めましょう。

もう一つ大事なことは、ねんきん定期便をチェックしておくことです。

50代になるとそれまではなかった、将来の年金見込額が通知されます。

毎年誕生月に送られてくる定期便から、準備資金を逆算しましょう。

早期リタイアの難易度は

社会背景や、生活水準が決まれば次に考えたいのがリタイアの時期。

早期リタイアの難易度を時期別に、大きく3つにわけました。

60歳FIRE50歳代FIRE40歳代FIRE
自由時間20年程度10年程度5年程度
準備資金(生活費)20年分10年分5年分
難易度高いそこそこ実現可能性大
時期別のリタイア難易度

現実的なプランは5年早く引退する、60歳FIREです。

まずは、この段階を目指しましょう。

60歳時点で、1年分の生活費×5倍分の準備に加え、老後資金2000万円があれば達成可能です。

この段階がクリアできそうなら、次の難易度に挑戦する流れです。

公的年金のありがたみ

早期リタイアの難易度を大きく左右するのが、公的年金制度です。

国の年金制度は「一生涯保障されている定期収入」となります。

長生きすること自体がリスクと言われる昨今、そのリスクを低減できる頼もしい保障ですね。

例えば、会社員夫と専業主婦の共働きで定年退職まで勤め上げた場合、20万円程度は老後支給されます。

独身であれば15万円程度のイメージです。

その他にも、遺族基礎・厚生年金、高額療養費制度など、死亡した場合や病気やけがで働けない状況でも一定の保障があります。

加入すべき民間保険とそうでない保険は?

こうなると気になるのが、どこまで民間保険で保障する必要があるかということです。

民間保険の加入を最小限にすることによる節約効果は絶大です。

結論から言うと、必要な保険は以下の通りです。

  • 自動車保険などの損害保障
  • 住宅ローン返済のための団体信用生命保険(これに代わる保険でも可)
  • 遺族厚生年金等で賄えない遺族生活費としての生命保険

上記の保険も、年齢を重ねるほど、出番が少なくなります。

医療保険は生活防衛資金が少ないうちは手厚くするのも手です。

しかし、「生命保険や医療保険は多くの方がかけすぎ」となっています。

上記に挙げた保険以外への加入は、少し慎重になりましょう。

ふに
ふに

私自身も、過去に年間20万以上の民間保険料を支払っていました…

家族状況や、収支、資産を考慮した保障については、別記事をUP予定です。

リタイア時期が早まるほど、公的保障が少なくなることに注意!

厚生年金は保険料を多く払うほど、それに見合った多くの年金がもらえます。

しかし、早期にリタイアすると厚生年金の支払いはストップしてしまいます。

よって、将来の年金も少なくなってしまうのです。

リタイアを早めるのが不安であれば、ある程度の仕事は続けつつ自由な時間を過ごす…

いわゆるセミリタイアも選択肢となり得ます。

FIRE計画をより具体的に考える

独身を貫くのであれば、計画はシンプルです。

しかし、家族がいる場合はそうもいきません。

  • 共働きか否か
  • 老後資金は実際いくら必要か
  • 子供はいるかいないか

などを考慮する必要があります。

以下に、老後資金や子育て資金についてまとめていますので、ご参照ください。

シミュレーションができたら、固定費を以下に減らすかを考えていきましょう。

実現可能性の高いFIREで必要な資金は?

ここで、実現可能性が高い60歳FIREに必要な資金額を試算してみましょう。

より具体的に、私の生活水準を例として考えていきます。

生活費:200万円/年 200万円×5年=1000万円

老後資金:3000万円

老後資金+5年間生活費=4000万円

60歳時点で4000万円の資産があれば、そのままリタイア可能な計算です。

50歳でFIREする場合は、この計算のままでいくと最低6000万円が必要です。

ただし、公的年金が減ることを考慮し+αの資金は準備すべきです。

ふに
ふに

子供が独立する時期を考えると、50歳でFIREするのが私の理想です。

経済的自由で残りの人生の選択肢を広げる

私自身、仕事が嫌で早くリタイヤしたいとは思っていません。

ただ、仕事に追われ気づけば老後だったというのも悲しいですよね。

  • 公的年金制度の理解
  • 無理をしない範囲での節約や固定費削減
  • 適切な民間保険への加入
  • ドルコスト平均法による資産運用

こうした積み重ねで、今の時間を大切にしながら、将来に備えていきたいです。

早期リタイアするのがよいのではなく、FIREについて学ぶことで、人生における選択肢を広げたり、生き方の見直しができるのではないかと思います。

本記事の内容は以上です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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