「配当金を貰いながら生活したいけど、どんな銘柄を選べばいいか?」
「高配当個別株の選定や、組み入れ比率を考えるのがそもそも面倒」
そんな方におすすめしたいのが、高配当ETFです。
数あるETFの中で、人気の銘柄かつ、私自身保有しているVYM、HDV、SPYDについてご紹介します。
そして最後に、おすすめの保有パターンもお伝えできればと思います。
それでは、よろしくお願いします。
高配当ETFとは?なぜ人気なのか?
ETFはExchange Traded Fundの略で、上場投資信託と言われています。
ETFには、国や地域、セクター別、不動産、債券など、多くの指標や指数に連動します。
その中でも、米国高配当ETFとは、米国の増配企業を中心とした銘柄になっています。
米国企業は連続して配当が増えている企業が多く、投資家への還元意識が高いです。
そして、以前こちらで紹介した毎月分配型投資信託をおすすめしない理由
のような、タコ足配当がありません。
ETFの分配金原資は、あくまで配当などの運用益です。
こうした理由から、高配当ETFの人気の高さがうかがえます。
高配当ETFおすすめ3銘柄
それでは、おすすめの銘柄を紹介します。
おすすめは、VYM、HDV、SPYDの3銘柄です。
共通しているのは、毎年3.6.9.12月それぞれ4回に分けて、分配金が得られます。
いわゆる不労所得です。
そして、銘柄の自動組み換えが行われるので安心です。
それぞれの特徴についても紹介します。
VYM
- バンガード・米国高配当株式ETF
- バンガード社
高配当ETFの代表商品と言っても過言ではありません。
経費率0.06%とコストが低いのも魅力です。
純資産額は3.2兆円です。
米国の高配当企業、約400社で構成されており、
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスに連動しています。
2019年の配当利回りは3.64%です。
セクター比率は、やや金融セクター多めですが全体的なバランスは良いです。
金融20.0%、生活必需品13.7%、ヘルスケア13.7%と続きます。
上位10銘柄は、jpモルガン、J&J、インテル、エクソンモービル、コカ・コーラなど、
馴染みのある大企業ばかりです。
設定日が2006年からであり、リーマンショック後も右肩上がりだったことを考えると、
分配金のみでなく、値上がり益(キャピタルゲイン)にも期待できます。
まさに、高配当ETF王道の投資先と言えます。
HDV
- iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
- ブラックロック社
経費率は0.08%と、こちらも低コストです。
純資産額は0.6兆円です。
米国の高配当企業75社で構成されており、モーニングスター配当フォーカス指数に連動しています。
2019年の配当利回りは、3.80%とVYMより少し高いです。
セクターとしては、エネルギー、ヘルスケアや通信にやや偏りがあります。
エネルギー21.0%、ヘルスケア19.2%、通信15.7%となっています。
構成銘柄に関しては、HDVに組み込まれている75銘柄中、70銘柄はVYMにも組み込まれています。
財務健全性が確認された企業から厳選されており、コロナショック後から、11.2%の増配と逆境に強いETFです。
SPYD
- SPYDポートフォリオS&P500高配当株式ETF
- ステートストリート社
経費率は0.07%です。
純資産額は0.3兆円です。
最も高い配当利回りが魅力です。
S&P500のうち、高配当株80銘柄で構成されています。
2019年は配当利回り5.13%と、ダントツです。
金融、不動産セクターに偏っているのが特徴です。
セクター比率は、金融26.1%、不動産18.2%、エネルギー11.6%となっています。
こちらも、HDVやVYMを構成する銘柄が多く含まれています。
注意点としては、他の高配当ETFと比較し、不動産の比率が高いため、暴落時には大打撃を受けます。
コロナショックでは、一時期およそ50%下落する場面もありました。
そして、設定日も2015年からと、歴史が浅いです。
ちなみに、トータルリターンは1年で-12.9%と厳しい状況となっています。
高配当ETFの保有パターン
高配当ETFそれぞれの特徴を簡単に紹介しました。
簡単にまとめると、
- VYM:配当利回り平均以上の大型株で構成された、王道ETF
- HDV:財務健全で配当利回りの高い企業で構成された、逆境に強いETF
- SPYD:最も高い配当利回りだが、歴史が浅く不安定感も否めないETF
以上を踏まえたうえで、考え方に合わせた保有パターンをお伝えします。
配当利回りはそこそこでいいから、絶対的安定が欲しい
そんな方は、VYMのみの保有をお勧めします。
そもそも、今回のコロナショックによる暴落で、どのETFも大きな影響を受けましたが、
VYMはボラティリティがましなほうで、歴史も長く、暴落をも乗り越えた信頼感があります。
そして、配当利回りだけでなく、多少のキャピタルゲインも期待できます。
保有比率はVYM:10
VYMのみの保有は、選択として間違いありません。
やはり配当利回りは大事!セクター比率は自分で調整したい
そんな方は、HDVとSPYDを組み合わせて保有するのがお勧めです。
今回のコロナショックの場合、増配率の点でいえば、エネルギーセクターの割合が多いHDVに軍配が上がりました。
しかし、それは結果論であり、今後はどうなるかわかりません。
HDVとSPYDの上位構成セクターは、ほぼ被りがなく、高い利回りである点が魅力です。
それぞれ、特徴の異なるETFを持つことで、今後のトレンドに合わせて、自身でもリバランスしたい方はそれぞれ保有してみるのも、選択肢の一つです。
保有比率はHDV:SPYD=7:3
上記どちらの要素も欲しい!
配当利回りは大事!
そして、安心感も欲しい方には、3つのETFの割合を決めて保有することをお勧めします。
私自身の保有比率は、金額ベースで
VYM:HDV:SPYD=5:3:2
の比率にしています。
長期保有して間違いなく安定感があり、プラスになるのはVYMです。
そこにHDVとSPYDで比率を変えられる要素も残せます。
SPYDの株価回復が遅いことに関しても、積み立て目線では割安に買えると考えています。
ただし、ボラティリティが高いので、保有額は少額に抑え、押し目買いに徹します。
おわりに
今回のコロナショックで、高配当ETFは暴落時の弱さが明らかとなりました。
しかし、暴落時にこそ、むしろ買いと考えて、以前の株価に戻るまでは、SPYDも買い増して行こうと考えています。
私自身、高配当株投資のみでなく、インデックス投資も継続中なので、実験・検証の意味も兼ねて将来を楽しみにしています。
インデックス投資と高配当ETFに対する、私の考え方については以下をご参照ください。
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※本記事はあくまで個人的な意見に過ぎません。
投資は自己責任でお願いします。
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