コモディティの中でも、金(ゴールド)は老若男女問わず持つべきである、将来有望な資産です。
金(ゴールド)は、どれほどの価値があるのでしょうか?
金の歴史はおよそ5000年以上であり、古代エジプト時代から使用されていました。
日本だけでなく、アメリカや中国といった諸外国でも、金は価値あるものとして現在に至るまで扱われています。
金の価値を証明するのは何といっても、希少価値と長い歴史です。
本記事では、金の保有がなぜおすすめなのかを説明します。
金には古い歴史がある
金はおよそ5000年前から通貨として使用されてきました。
理由の1つとしては、供給量が限られた希少価値があるものだからです。
また、人工的に作り出すことが難しいため、信頼できる資産として扱われてきました。
現在も、その流れは変わっていません。
世界の基軸通貨は米ドルです。
そして、国際標準化機構(ISO)では、金・銀・プラチナも世界的に通用する通貨として認められています。
また、先進国の中央銀行は金を保有し、諸外国や国内の投資家も金を資産として保有しています。
資産運用で金を保有すべき理由と比率
金を保有するとして、どのくらいの割合が良いんでしょう?
それでは、金を持つべき理由、
ポートフォリオにおける保有比率を考えていきましょう。
金を保有すべき理由は、主に2つです。
また実際にどれほど保有すればよいか?
保有比率についても説明します。
金は保険として有用
日本は過去30年でほとんど物価が上がっていません。
しかし、歴史を振り返ると、日本でもいつしか消費者物価指数は上昇するでしょう。
そんなときに、資産として安心でき、保険となるのは金です。
理由は、物価が上昇すると、金の価格も上がるためです。
また、リーマンショックなどの世界的な金融危機により、株式や債券、不動産、コモディティも大きく値下がりする可能性があります。
そのなかでも、金は値下がりの影響を受けにくい、まさに最高の保険と言えるのです。
金価格はまだまだ上昇する可能性あり
金は現物資産であるため、物の価格が上昇すると金の価値が上がります。
最近、金価格は上昇していますが、それ以上にFRBのドル供給量は増えています。
過去のデータから、金の価格とドル供給量が1対2の水準まで価格上昇の可能性があります。
金の価格とドル供給量のチャートを見ると、歴史的にも依然として低い金価格の水準であることが分かります。
金価格の2倍以上の値上がりも期待できるほどです。
金の保有割合は?
金自体は性質上、新たに配当金などを生み出すものではありません。
ですが、上記で説明した通り、リスクヘッジするために保有べきです。
これは、若年者でも全体の資産が増えていけば、例外ではないと考えます。
日本では、アメリカと比較し金の保有割合が少ないと言われています。
アメリカが1~5%程度の金保有割合に対し、日本では保有していない方々がほとんどです。
コモディティ自体は全体の30%前後、金だけで言えば5%以上投資しておきたいところです。
金のETFも魅力的な投資先
金は現物で買うのがおすすめです。
しかし、現物で購入しようとすると、ある程度まとまった資金が必要となります。
もちろん保管するコストもかかります。
そこで、現物が難しければ、次に考えたい購入方法は金ETFです。
経費率が低いのはもちろん、出来高や純資産総額が大きい商品を選びましょう。
理由としては、一部の投資家の動向で価格が変動するリスクが高まるためです。
おすすめ金ETFの比較【GLD,IAU,GLDM】
次におすすめのETFをご紹介します。
以下のGLD、IAU、GLDMの3つがおすすめです。
それぞれの特徴を簡単に説明します。
GLD(SPDRゴールド・シェア)
経費率0.40%
上場開始は2004年です。
金の取引単価は1口あたり0.1オンスとなっています。
1オンス金貨の1/10の価値を取引します。
「GLD」は、全米ETFの中で純資産総額7位を誇ります。
金現物の裏付けがあり、現時点での残高は1,160トン
世界の金ETFのおよそ1/3相当です。
安心感はありますが、他のETFと比較し経費率が高く、長期的にリターンが劣る可能性があります。
IAU(iシェアーズ ゴールド・トラスト)
経費率0.25%
上場開始は2005年です。
金の取引単価は0.01オンスです。
金ETFの代表格はGLDとIAUが挙げらます。
総運用額はGLDが51ミリオンドル、IAUは20万ミリオンドルと両者には違いがあります。
「IAU」は「GLD」と同様に人気の金ETFです。
「GLD」と比較し経費率が約4割ほど安く抑えられており、流動性もそこそこ確保されています。
わずかな差ですが、直近5年のリターンが最も高いです。
GLDM(SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
経費率0.18%
上場開始日は2018年です。
設定来からのリターンは20%弱であり、パフォーマンスは申し分ないです。
ちなみに、こちらの取引価格は1口あたり0.01オンスとなります。
「IAU」とのコスト競争で2018年に登場した、小口化&低コスト化された商品です。
経費率は0.18%と「GLD」と比較し、かなりコストが削減されています。
2018年設立したばかりなので、純資産総額は「GLD」の約5%ほどで、平均出来高がかなり低いです。
よって、長期投資を前提とした保有が望ましいです。
結局どのETFがおすすめ?
価格推移だけで言えば、3つの内どれを選んでも変わりありません。
どれを選んでも良いでしょう。
強いて言えば、
- 短期的に成果を出したいならGLD
- 長期的にコツコツタイプであればGLDM
- 中長期的に投資するならIAU
このように期間別で考えても良いでしょう。
私個人としては、少しでも経費率を掛けたくないと考え、長期保有を前提にGLDMを保有しています。
ETFでネックになるのは、やはり経費率です。
自身の考えに合ったものを選びましょう。
それでもお悩みの方へ…
投資経験者だが、この方法で本当に良いのか?
投資初心者なので、自分の判断が不安…
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おわりに
金以外にも、銀やプラチナも希少性の高さから、投資先として今後に期待が持てます。
コモディティの中でも貴金属に属するこれらは、安全資産としてはもちろん、価格上昇も期待できます。
銀とプラチナはどちらも、金価格との比率で売買の判断が投資家からされているようです。
この比率が相場の平均に戻っていないことが、今後に期待が持てる理由となります。
銀は価格変動リスクがあることに注意が必要です。
最後に、金や銀の商品に分散の要素を入れるためには、現物・ETF・鉱山会社の株式などを少しづつ保有することも一つです。
そして、長期に渡り少しずつ資産を積み立てていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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