eMAXIS Slim 全世界株式はオールカントリーと除く日本、どちらがおすすめか?

資産運用

全世界株式を投資先にしようと決め、eMAXIS Slim全世界株式を選択する際に、「オールカントリー」か「除く日本」どちらが良いかお悩みの方もいらっしゃると思います。

「あまり日本株に期待できないから、「除く日本」で十分なのでは?」

「分散投資のためには日本も必要なのでは?」

とお考えの方に対して、この記事が参考になれば幸いです。

ふに
ふに

それでは、基礎的な情報や比較も含めて、おすすめはどちらか解説していきます。

なにをベンチマークにしているか?

ベンチマークとは、投資信託が運用するための基準としている指数のことです。

eMAXIS Slim 全世界株式では、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスを指標にしています。

ここで、地域別構成比率や業種別構成も確認しましょう。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、日本を含む先進国23ヵ国と新興国26ヵ国の大型株・中型株約3,000銘柄で構成されたインデックスです。

また、世界の投資可能な株式市場の、時価総額およそ85%をカバーする広範なインデックスです。

以下が先進国と新興国の数です。

MSCIインデックス
・全世界(ACWI:MSCI AC World Index) 45か国
   ├先進国(MSCI World Index) 24か国
   └新興国(EM:MSCI Emerging Markets Index) 21か国

オールカントリーの国別構成比率

オールカントリーの国別構成比率はグラフの通りです。

全世界とはいえ、アメリカが約半分の比率であり、日本、イギリス、中国、フランスなどが続きます。

「日本以外」はこのグラフから日本を除いた比率となります。

業種別構成比率

上位3業種は以下の通りです。

  1. 情報テクノロジー:17.81%
  2. 金融:16.36%
  3. ヘルスケア:11.71%

その他の業種は幅広く分散されています。

よって、業種別の偏りは少ないです。

オールカントリーと除く日本に手数料の違いはあるか?

両者ともに、購入時手数料、信託財産留保額は無料です。

そして、信託報酬のみ0.1144%/年の手数料がかかります。

直近の隠れコストを入れた実質コストを比較しても、違いはわずかであることがわかります。

  • オールカントリーの実質コスト:年0.209%
  • 除く日本の実質コスト:年0.218%

チャートの違いはあるか?

そもそも、eMAXIS Slim 全世界株式は2018年10月31日から運用開始されているため、長期的な比較は困難です。

よって、短期的ですが設定来からのチャートをみてみます。

濃い緑がオールカントリー、薄緑が除く日本です。

どちらもほぼ変わらないチャートになっています。

強いて言えば、除く日本のほうがわずかに上回っていることがわかります。

結論から言うと

そもそも日本株に期待してないor日本株をすで保有している場合→「除く日本」

日本株は保有していない→「オールカントリー」

をおすすめします。

「日本株式に全く期待していない」という方はここでお別れです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

それ以外の方へ、結論を補足する説明は、以下の通りです。

日本株をすでに持っている場合は、バランスが崩れる

オールカントリー+日本個別株もしくは投資信託では、日本株式の保有比率が上がります。

分散投資を考えると、バランスが崩れる恐れがあります。

全世界の成長を前提にこの商品を選ぶはずなので、比率が日本に偏りすぎるのは望ましくないです。

日本株式をすでにいくらか保有している場合は「除く日本」を選択しましょう。

ただ、バランスを崩さないために、定期的にポートフォリオを見直すのであれば、この限りではありません。

全世界株式投資のメリットは分散投資

手軽に世界に分散できることがこの商品の魅力です。

人口減少や高齢化などから、日本株式への期待は少ないという声も確かにうなずけます。

しかし、未来のことは誰にもわかりません。

日本株式の成長を完全に否定できない(迷う)のであれば、オールカントリーをおすすめします。

時価総額で組み入れ銘柄が調整される

そして、考慮したいのが、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、時価総額により組み入れ銘柄が変動する点です。

今後、仮に日本株の勢いがなくなり、新たに台頭する国が出てきても、組み入れ比率が調整されます。

日本が勢いに乗れば、その逆ももちろんあり得ます。

このように、時期や時代によって調整されるのが魅力です。

実際に、1年間でわずかですが、先進国と新興国の組み入れ比率が変更されています。

全世界に投資できるそのほかの商品は?

ほかにも、全世界株式代表としては、

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

この2点が候補として考えられます。

オールカントリーと大きく異なる点は、大型株から小型株まで幅広く投資している点です。

以下に関連記事を掲載しますので、詳細が気になる方はご確認ください。

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まとめ

eMAXIS Slim 全世界株式の、オールカントリーか除く日本のどちらを選ぶか解説しました。

両者とも、実質コストやリターンにはほぼ差がないと言えます。

ポイントとしては、

  • そもそも日本株式に期待しているか?
    • 全く期待しないなら除く日本
    • 日本株を保有していれば除く日本
    • 迷っている場合は、オールカントリーを選ぶ

という結論に至りました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※この解釈は個人的なものです。投資は自己責任でお願いします。

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