今や普及率は90%を越え、一家に1台以上あるのが当たり前のエアコン。
寿命により、何年か使えば壊れてしまったり、高性能のr商品が次々出てくるのは仕方ありません。
エアコンは家電製品の中でも高額です。
壊れた時に修理をするべきか、思い切って買い替えるべきかは悩みどころです。
そこで今回は、エアコン買い替えの目安と買い換えによる光熱費の節約効果について解説します。
全国的なエアコン買い換え目安
エアコンの平均寿命はおおよそ13.5年
総務省統計局によると、2人以上の世帯でエアコンの平均寿命は13.5年です。
平成30年度 消費動向調査「主要耐久消費財の買替え状況の推移」|総務省統計局
買い換えの理由として、70.2%が故障が原因で買い替えているということです。
また単身世帯ではエアコンの平均寿命が13.6年、66.3%が故障による買い替えとなっています。
ただし、年収が多い世帯ほど、買い換えの目安が少し早まっているようです。
「修理か買い換えか」迷ったときの選択は?
メーカーごとに、エアコン修理のために必要な性能部品の最低保有期間が定められています。
例を挙げると、パナソニックは10年、三菱も10年、シャープは9年です。
この、補修用性能部品の最低保有期間が終了すると、修理対応が困難です。
よって、10年以上経っている場合、買い替えの選択肢が濃厚となります。
まずは、保証期間であるか確認し、修理費用と買い替え費用を考慮して決めましょう。
エアコンの修理・買い替えので考えたいのは以下の流れです。
- 補修用性能部品の最低保有期間を超えていたら、買い換え
- 最低保有期間内なら、保証期間を確認し修理がおすすめ。
- 保証期間を過ぎていた場合、修理費用と買い替え費用を比較して決定する。
エアコンを買い替えるタイミング
エアコンは寿命が近付いてくると、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。
購入してから7年以上経ち、以下のような状態となれば要注意です。
エアコンの買い替え時期が、近づいてきているのかもしれません。
異常な音や大きな音がする
エアコンから異音がする、急に大きな音がするようになった時には、室内機の送風ファンの故障や室外機のコンプレッサーの故障の可能性があります。
ですが、フィルターの目詰まりやルーバー作動不良のように、掃除やメンテナンスで改善できる場合もあります。
室外機周りの異音は台座が不安定になって振動をしている場合もありますので、点検がおすすめです。
冷風・温風が出ない
冷風・温風が出ない場合は、冷媒ガスが漏れている可能性があります。
これも修理が必要となります。
フィルターがホコリで目詰まりして送風がスムーズにいっていない場合もありますが、この状態が長く続くと故障するリスクが高いです。
早めに掃除をして改善するか確認することをおすすめします。
室内機から水が漏れる…
室内機から水が漏れる場合は、まずドレンホースから水が出ているかどうか確認しましょう。
水が出ていない場合は、ドレンホース上に障害物が置かれていないかどうか確認します。
それでも解決しない場合は、ドレンホースの中(排水経路)の詰まりや折れ曲がりが原因の可能性もあり、修理が必要です。
エアコンの買い換えで光熱費の節約になるのか?
最新のエアコンで、省エネ効果も期待できる!
このように言われたことはありませんか?
そう言われてみると納得してしまいがちですが、実際のところはどうなのでしょうか?
実際に検証してみましょう。
10年前と現在の省エネ性能を比較
ここでは、 10年前のエアコンと最新エアコンを比較して、電気代の差を確認してみます。
資源エネルギー庁によると、今時の省エネタイプのエアコンは10年前と比較し約17%の省エネ効果があるとされています。
ただし、2009年製と2019年製の比較なので、最新とは言えないかも知れませんが、とても参考になるデータです。
機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト (meti.go.jp)
電気代を計算し比較すると…
では実際に、電気代を計算して比較してみましょう。
1kWhあたり26.5円で計算すると、年間いくらになるでしょうか?
- 2009年製:25,917円
- 2019年製:21,491円
以上のような計算結果となりました。
差額は、25,917ー21,491=4,426円となりました。
買い替えにより、年間4,426円お得ですね!
結局買い換えで節約になるの?
10年前のエアコンと、現在のエアコン電気代を試算してみると、その差額は4,426円でした。
「これなら買い換えまでは必要ない」と思った人も多いのではないでしょうか。
注意点としては、この金額は夏場の冷房、冬場の暖房ともにそれほど強く使っていない場合の設定です。
冷暖房の設定温度を大きく変更するほど、その金額差も大きくなります。
さらに古いエアコンは経年劣化によって性能が低下していることが想定されます。
よって、古いエアコンの消費電力は試算以上に大きくなりやすいです。
10年以上経っており、故障の予兆がある状態であれば、長期的には省エネによる節約効果が期待できます。
おすすめは型落ちエアコン
買い換えで、初期費用も抑えた節約を狙うのであれば、型落ちエアコンを選びましょう。
前述の通り、仮に2019年製のエアコンに買い換えたとしても、省エネ効果は10年前の17%です。
そこで、上位モデルの型落ちエアコンを選ぶことで、購入費用と電気代どちらも節約してみてはいかがでしょうか。
1年型落ちするだけで、価格が半額程度になることも珍しくありません。
具体例として、もともと30万円の上位モデルエアコンが半額になっていた場合…
- 初期費用15万
- 年間4,426円の節約で10年間使用
- 15万-約4.5万円=10.5万円
実質10.5万円で上位モデルのエアコン(型落ちですが)が導入可能です。
1年前の上位モデルのエアコンを狙う
場合によっては、このような選択肢もありです。
まとめ
本記事のまとめは以下の通りです。
- エアコンの平均寿命は13.5年
- 修理するか買い替えるかは、時期と故障の原因による
- 10年前と比較し、省エネ効果は17%減
- 型落ち上位モデルのエアコンが狙い目
最新モデルでも、省エネ効果による節電が可能です。
修理代が結局高くついてしまい、
買ったほうがお得だったかも…
そんなことにならないように、寿命が近づいてきたら買い替えを念頭に調べてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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