長期投資により、資産運用は報われる可能性が高いことは周知の通りです。
ですが、実際に難しいのは運用を継続することです。
相場の下落に耐えられず、運用を諦めてしまう…
利益が出ているからと早々に売却してしまう…
そんな状態を防ぐために、この記事では長期運用を成功させるコツをご紹介します。
経験談をもとに、成功の秘訣をお伝えします。
資産運用の目的を明確にする
資産運用を続ける上で大切なのは、ゴールを明確にしておくということです。
例を挙げると、次のようなゴールがあるかと思います。
- 老後の資産形成
- 子供の学資資金
- 一定の不労所得作り
まずはこのようにお金を増やす目的を定めます。
より具体的であることが望ましく、シミュレーションを活用し詳細な金額を考えると成功に繋がりやすいです。
例えば、年率〇%で運用できたとして、運用〇年後には老後資金3,000万円を確保といった感じです。
コストの低い商品を選ぶ
投資するのであれば、コストの低い商品をや銘柄を選びましょう。
コストは購入時手数料や経費・信託報酬といったものです。
最近、購入時手数料無料のもが増え、コスト的にもずいぶん抑えられた商品が多くなりました。
ただ、コストが低いとはどれくらいの基準なのか分らなければ低コスト商品を選ぶ事ができません。
目安としては、投資信託であれば信託報酬0.5%以下の商品がおすすめです。
なかには0.2%以内の商品があるので、コストの比較もしっかりしましょう。
目標達成までは短期の変動に一喜一憂せず利益確定は行わない
利益確定とは、ある程度リターンがプラスになった時点で、売却し利益確保することです。
この利益確定は、長期資産運用においては不向きと言えます。
理由は次の3つです。
タイミングの見極めは困難
相場の予測はプロでも難しいです。
アクティブ運用よりも指数に連動するパッシブ運用の方が投資成績が優れているといわれています。
含み益が出たから利益確定と行動しても、結果さらに値上がりしていくこともあります。
タイミングを見極めようと、時間や労力を使うのもデメリットです。
忙しい私たちは、こうした手間を極力減らしましょう。
複利を活かせない
複利とは、資産運用で得られた利益を再投資する形で、「利益がさらに利益を生む」効果です。
簡単に言い換えると、雪だるまのようなものです。
複利は長期資産運用でその真の力を発揮しますが、利益確定してしまうと効果を生かし切れません。
その都度、利益に税金がかかる
利益確定の頻度が増えるほど、税金が発生し、運用資金が減少します。
仮に、利益確定させた後に、投資を再開した場合、利益の20%分を税金で引かれたところからスタートします。
含み益が出ても売却しなければ課税はされませんので、長期保有で資産形成が効果的に行えますね。
ただ、いつ資産を取り崩すか出口戦略を考えておく必要があります。
この出口戦略は、資産運用の目的が明確になっているほど設定しやすいです。
資産がマイナスになってもほったらかし
相場は常にプラスの値動きをするとは限りません。
時には含み損が続くこともあります。
全世界株式インデクスファンドを保有している場合、年率リターンは4%以上といわれていますが、隔年のリターンは大きなプラスもあればマイナスもあります。
リーマンショックでは50%近い下落を経験しています。
短期的にマイナスとなることは、投資経験上十分にありえます。
そこで、長期運用と決めたなら、1年ごとの成果ではなく、15年や20年といった時期まではほったらかすくらいで考えましょう。
積立による運用で心理的ワナを回避する
長期的な資産運用によって、リターンはプラスとなる可能性が高いことが分っていても、短期相場の変動で非合理的な行動を取ってしまうのが私たちです。
これはプロスペクト理論と呼ばれる心理的状況で引き起こされます。
相場上昇時には強気で購入、下落時には焦って手放すという流れです。
タイミングとしては、その逆、上昇相場では何もせず、下落時には買い増すことがさらにパフォーマンスを上げることに繋がります。
そんなことをいわれても、タイミングを図ることはむずかしいので自動積立をおすすめしています。
まとめ
この記事のまとめは以下の通りです。
- 資産運用の目的を定め、明確な期間と金額を設定する
- コストの低い商品は0.2%を選ぶ
- 資産がマイナスになっても放置する
- コツコツつみたてし、下落時にはさらに買い増しをおすすめ
積立による運用で非合理的な行動を避けます。
あとは、下落局面でもスポット買いができる勇気を持つことです。
ただ、下落局面で購入する場合は、多額の入金は控えましょう。
ここでも分散して購入することをおすすめします。
本記事の内容は以上です。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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