インデックス投資家だった私が、高配当ETF投資をはじめた理由

資産運用

私はもともとインデックス投資派だったのですが、高配当ETF投資を途中から始めました。

インデックス投資や高配当ETF投資以外にも、少額で個別株投資をしています。

投資戦略としては、インデックス投資派と高配当ETF投資派で、考え方が異なります。

そこで今回は、インデックス投資と高配当株投資それぞれのメリット・デメリットを紹介し、

なぜ、私が両方の戦略で投資しているのかをお伝えします。

インデックス投資について

インデックス投資とは、ダウ平均やS&P500といった指数に連動する商品に投資することを言います。

指数に連動した投資信託やETFを購入し、定期積立することでキャピタルゲイン(値上がり益)が期待できます。

代表的な商品は、eMAXIS Slim 米国株式、SBIバンガード・S&P500インデックスが挙げられます。

それでは、インデックス投資のメリット・デメリットを紹介します。

インデックス投資のメリット

インデックス投資のメリットは以下の通りです。

  • 小額から分散投資可能
  • 長期間の投資で大きなリターンが期待できる
  • 指数に連動しているので、銘柄選定が不要(ほったらかしOK)

投資信託を購入すれば、小額から投資可能です。

そして、指数に連動しているため、自身で銘柄を組み替える必要はなく、右肩上がりの指数を選ぶことで将来的に大きなリターンも期待できます。

リターンも、高配当ETF投資に比べ、高い傾向にあります。

インデックス投資のデメリット

インデックス投資のデメリットは以下の通りです。

  • そもそも長期保有が前提
  • 取り崩しのタイミングに悩む
  • インカムゲイン(配当収入)はあまり期待できない

長期投資で勝率が上がり、リターンが期待できるのですが、

この長期保有期間は15年~20年以上を指します。

その間、株価の上下に関わらず保有し続けるのは、なかなかの精神力が必要です。

そして、4%ルールなどの取り崩し方法もありますが、取り崩したいタイミングで下落局面を迎える可能性もあるため、資産が増えるほど悩むのではないかと考えます。

高配当ETF投資について

高配当ETF投資は、インカムゲイン(配当金)に期待し投資をするスタイルです。

キャピタルゲインも多少ありますが、インデックス投資商品と比較すると値上がりは緩やかです。

代表的な商品としては、VYM、HDV、SPYDなどが挙げられます。

高配当ETFといっても、それぞれセクター比率や投資戦略により、特徴は異なります。

高配当ETF投資のメリット

高配当ETF投資のメリットは以下の通りです。

  • 定期収入(不労所得)が期待できる
  • 銘柄選定が不要

定期的に収入が得られるので、取り崩しのタイミングを図る必要はありません。

インデックス投資同様、ETFなので銘柄の組み換えも不要です。

定期収入を再投資しても良いですし、その時々でほしいものを購入するのも自由です。

高配当ETF投資のデメリット

高配当ETF投資のデメリットは以下の通りです。

  • 配当金は課税対象
  • インデックス投資よりもトータルリターンは下回る
  • 暴落時には大きな影響を受け、回復も遅い傾向

非課税口座で運用しない限りは、配当金にも課税され、収入額が目減りします。

そして、配当金を含めたトータルの利回りは、インデックス投資に劣ることも知られています。

また、今回のコロナショックのように、緩徐に回復はするものの、暴落による影響は大きいです。

それぞれのメリット・デメリットを踏まえて

インデックス投資だけでなく、高配当ETF投資も実践している理由として、3つ挙げました。

個人的な意見なので、異論は認めます。

高配当ETF投資で精神的安定を得る

まず最初に挙げるのは「精神的な安定を得たいから」です。

トータルリターンは確かに重要です。

しかし、15年~20年を前提としたインデックス投資において、途中で絶対あきらめない自信が私にはありません。

よって、定期的に利益確定され続ける配当収入で成功体験を積み重ね、相場に居続けられる自信をつけたいです。

暴落局面が来たとき、相場に残り続けるための拠り所(配当収入)があれば、長期保有を前提とした商品にも向かい合えると思います。

出口戦略を1つに絞らない

2つ目の理由としては、出口戦略を1つに絞りたくないからです。

出口までの道のりは、確かにインデックス投資のほうが近いです。

しかし、インデックス投資では、取り崩しや売り時に必ず悩むと思います。

  • インデックス投資後に4%ルールで取り崩し、生活費の足しにするか
  • 配当収入を得て、生活費の足しにするか

もし、前者しか選択肢がない場合、取り崩すことによる不安は少なからず感じるはずです。

お金の不安をなくすために始めた投資で、不安を感じながら生活するのは本末転倒です。

そして、仮に上手く取り崩し、資産を余らせたとしても、相応の相続税がかかります。

それならば、定期収入を、家族にギブしていきたいと個人的には考えています。

将来にばかり目を向けたくない

確かに、将来の備えは大切です。

ただ、備えようとするあまり、今使えるはずのお金を犠牲にしすぎるのはもったいない気がします。

インデックス投資で、資産が増えたころにはおじいちゃん…

それよりも、今の配当収入でお得感や生活に余裕を持たせながら、将来に向けても備えていくスタイルが自分には合っていると考えています。

また、ポートフォリオの構成として、参考にしたいのがコアサテライト戦略です。

ふに
ふに

コアサテライト戦略はリスク許容度に応じて、コア資産とインカム資産、サテライト資産の割合を調整する戦略です。

コアサテライト戦略に関しては、リスク許容度に合わせたコア・サテライト戦略!おすすめしたいETFとその割合は?をご参照ください。

おすすめの投資先は?

インデックス投資と高配当ETF投資の代表的な投資先は、別記事にもまとめています。

投資先はさまざまであり、自身に合ったものを見つけてください。

それぞれ、以下をご参照ください。

インデックス投資の場合

eMAXIS slim 全世界株式とVTを徹底比較!結局どちらがおすすめ?

長期資産運用におすすめ!老後の資産形成に最適なSBIバンガードS&P500

高配当ETF投資の場合

米国高配当ETFのおすすめ銘柄VYM,HDV,SPYD!保有比率は?

おわりに

キャピタルゲインにこだわる人が、いざという時に利益確定できるか?

高配当ETFのみの保有で、将来、インデックス投資もしておけばよかったと後悔しないか?

欲張りで優柔不断な凡人の私は、どちらか一方の選択より、どちらも保有する道を選びました。

また、高配当ETF投資は不動産投資と似ています。

  • 配当収入=家賃収入
  • 入居・退去=増配・減配
  • 信託手数料=固定資産税やローン
  • 株価=時価・建物価格

不動産投資に興味がある方でも、手軽に始められる高配当ETF投資はおすすめです。

精神力や考え方で、投資先はそれぞれ異なると思います。

本記事が考え方の一つとして、参考になれば幸いです。

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