ダウ平均に投資したいなら、どのようなETFや投資信託を選ぶのがおすすめか?

資産運用

アメリカを代表する株価指数で、皆さんに広く知られているがダウ平均株価指数です。

実際にはどのような指数なのか?

その中身や特徴については、なかなか説明しきれないのではないでしょうか。

そして、ダウ平均株価指数に投資するためにはどのような商品を選ぶべきでしょうか?

今回は、ダウ平均株価指数の特徴や、投資するならどのような商品を選ぶべきかについて解説します。

ダウ平均の概要

ダウ平均とは、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」の略称です。

ティッカーシンボルは「DJI」です。

この指数は、30銘柄の株式で構成されており、ニューヨーク証券取引所とNASDAQに上場している銘柄から選ばれています。

そして、組入れ銘柄は厳密にいうとS&P500の構成銘柄から選ばれます。

指数の計算方法は、株価すべてを足し合わせて、除数で割るという方法です。

ダウ平均の特徴は?

構成銘柄の基準は以下の通りです。

  • 企業の評価が高いこと
  • 持続的に成長していること
  • 米国で設立かつ本店があること

加えて、指数内で適切な業種配分が維持されるよう調整されています。

銘柄選択には定量的ルールはありません。

また、1年や半年など、定期的な見直しもありません。

ぱんだ
ぱんだ

見直しは不定期で行われるんだね

ダウ平均とS&P500の違いは?

ダウ平均と同じく、アメリカを代表する指数としてS&P500が挙げられます。

S&P500は、投資の神様として知られるウォーレン・バフェット氏も推している指数となります。

それぞれの違いとしては、やはり組入れ銘柄の違いが影響します。

現時点では、S&P500は勢いのあるIT企業が中心で構成されており、ダウ平均の業種は様々です。

S&P500のおよそ500銘柄よりも、ダウ平均の30銘柄のほうが、組入れ銘柄が少ないです。

よって、ダウ平均では上位組み入れ銘柄の価格変動を受けやすいのが特徴です。

ふに
ふに

S&P500はIT企業中心、ダウ平均は業種はさまざまです。

ダウ平均の組み入れ銘柄

それでは、実際にどのような銘柄が占めているのでしょうか。

ここでは、具体的にいくつかの銘柄をご紹介します。

そして、セクター比率についても言及していきます。

ダウ平均の具体的な組入れ銘柄

組入れ銘柄は以下の通りです。

  • スリーエム
  • アルコア
  • アメリカン・エキスプレス
  • バンクオブアメリカ
  • コカ・コーラ
  • エクソン・モービル
  • ホーム・デポ
  • J&J
  • マクドナルド
  • マイクロソフト
  • ユナイテッド・ヘルス
  • ウォルマート

こうしてみると、優良大手企業ばかりです。

セクター比率はどうなっているのか?

次に、セクター比率について見ていきましょう。

ここでは、株式組み入れ上位5業種をご覧ください。

業種比率
情報技術17.8%
資本財14.6%
金融10.2%
ヘルスケア8.5%
医薬品・バイオ8.2%

やはり情報技術が多くの割合を占めますが、その他のセクターを見ても良い具合に分散されているのが分かります。

ダウ平均の過去の株価推移

それでは、これまでの株価推移を確認しましょう。

下のチャートはおよそ30年前から現在に至るまでの推移です。

度重なる暴落は来ていますが、それでも右肩上がりで推移しています。

今後の将来性も期待できます。

ダウ平均に連動する投資信託やETF

ダウ平均の魅力や特徴について前述してきました。

まずは、ラインナップとして投資信託、東証ETF,米国籍ETFにどのような商品があるのか。ご紹介します。

そしてさらに、純資産総額や管理運用費の点からおすすめの商品を具体的に紹介します。

投資信託

投資信託でメジャーなのが以下の2つです。

  • たわらノーロードNYダウ(アセットマネジメントone)
  • iFree NYダウ・インデックス(大和アセットマネジメント)

たわらノーロードNYダウは純資産総額60.02億円、運用管理費用は税込0.2475%です。

対する iFree NYダウ・インデックスは、純資産総額331.73億円、運用管理費用は税込0.2475%です。

東証ETF

  • 上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)
  • NEXT FUNDSダウ・ジョーンズ工業株30種

東証ETFは、上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)です。

愛称は「上場ダウ平均米国株」です。

純資産総額279億円、信託報酬は0.33%です。

また、その他にも「NEXT FUNDSダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信」があります。

この商品は純資産総額282億円、信託報酬は同じく0.33%です。

米国籍ETF

  • SPDR ダウ工業株平均ETF【DIA】

純資産総額312.310億USD、総経費率0.16% 5年トータルリターン15.43%です。

  • iシェアーズ・ダウジョーンズ米国ETF【IYY】

純資産総額18.870億USD、総経費率0.20% 5年トータルリターン17.67%です。

配当金は、DIAが2.0%越えとIYYより若干勝ります。

おすすめ商品は?

おすすめは、投資信託または、米国籍ETFです。

これはコスト面を考慮しています。

そしてその中でも、投資信託であれば資金面で iFree NYダウ・インデックスがおすすめです。

ちなみに、米国籍ETFであればどちらの商品を選んでも問題ありません。

S&P500に連動する商品と比較してみると…

最後に、S&P500と比較してみるとどうでしょうか?

今回はS&P500に連動する定番ETFである、VOOとダウ平均に連動するIYYで比較してみました。

以下の比較から、コスト面や人気、パフォーマンスを考慮すると、個人的にはS&P500に連動する商品が良いのかなと考えます。

まとめ

本記事のまとめは以下の通りです。

  • ダウ平均はS&P500選出された30種の企業で構成
  • 購入するなら投資信託か米国籍ETF
  • 米国籍ETFならDIAかIYY
  • ただし、S&P500連動商品のほうがトータルでおすすめできる

長期的な運用を考えると、ダウ平均に連動する商品でも十分な資産形成が可能です。

これからダウ平均に連動する商品を検討される方の参考となれば幸いです。

本記事の内容は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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