車の買い替え時期で、コスパが良くなるのはいつなのか?
そろそろ車を買い替えたい方にとって、タイミングに悩むことが多いと思います。
年数や走行距離などを目安とする情報が、ネット上でも散見されます。
そんななかで、なるべくお得に買い換えができるよう、リセールバリューや維持費の視点からまとめてみました。
ご自身の状況と照らし合わせたうえで、参考にしていただければ幸いです。
世間の平均的な車買い替え時期
世間一般では、車を買い換えるタイミングはいつごろなのでしょうか?
自動車検査登録情報協会によると、平均車齢では令和2年の乗用車で8.72年でした。
参考:自動車検査登録情報協会
平均車齢の説明は次の通りです。
平均車齢(軽自動車を除く)とは
令和2年3月末現在において、わが国でナンバープレートを付けている自動車が初度登録してからの経過年の平均であり、人間の平均年齢に相当する。
過去を振り返ると、2010年(10年前)の平均車齢は、7.56年という結果でした。
自動車の長期使用化は進んでいるものの、8年ほどで乗り換えを検討している方は多いです。
背景としては、メーカー保証が無くなるタイミング、車自体の市場価値の下落が影響していると考えられます。
車の寿命はいつまで?
車の寿命は10年、走行距離は10万kmが目安と言われますが、
一昔にくらべ、現在の車は耐久性が向上しています。
よって、長期的にみても故障する例が少ないとされています。
メンテナンスを定期的にしている車であれば、10年10万kmを超えても乗り続けることは可能です。
消耗部品を交換する必要はありますが、15万kmや20万km近く乗られる方もおられるほどです。
お得に乗り換えるポイント
お得に乗り換えるポイントは以下の3つです。
- 車検を迎える前
- リセールバリュー低下の前
- 決算やセール時期を考慮
それぞれを、もう少し詳しく解説していきます。
車検を迎える前
日本には車検時に自動車メーカーが受け持つ保証があり、それが一般保証と特別保証になります。
5年目は特別保証の終了に加え、部品交換が必要となる可能性がでてきます。
よって、3年目よりも費用がかかりやすいです。
車検や保証を更新した直後に買い替えるとなると、その費用分が無駄になってしまいます。
車検がちょうど切れるタイミングを狙いましょう。
また、車齢が伸びるほど、車の市場価値は下がってしまいます。
以下で、リセールバリューについても言及します。
リセールバリュー低下の前
「リセールバリュー」とは、車を売却したときにどのぐらいの価値がつくのかを示したものです。
中古車の市場価値は年数や走行距離によって一定の割合で下がるだけでなく、ある条件によって大きく下がってしまうこともあり得ます。
具体的には、以下のような条件です。
- フルモデルチェンジやマイナーチェンジが迫り、新型車が発売
- 現行モデルの生産中止・販売終了が決定
- 競合となる車種の発売が決定
リセールバリューが大きく下がる前に車を手放したいところです。
車の売却を検討する際は、市場動向をきちんとチェックしておきましょう。
以上のように、メンテナンス費用と、リセールバリューのバランスが大事であることが分かります。
決算を考慮する
お得な時期を決める上で欠かせないのが、「決算時期」や「セール・キャンペーン時期」です。
さらに欲を言えば、「高く売れ、安く買える時期」を狙いたいです。
それぞれ以下のような時期に注目しましょう。
高く売れる時期
車を買う人が増えてくる12月以降~2月
車の需要が最も高いのは3月です。
しかし、その1~2ヶ月前の、1月~2月ごろが年間でもっとも買取を強化する傾向にあります。
その次に高くなるのは、7月〜8月と言われています。
安く買える時期
- 決算期の3月もしくは9月前
- 7月や12月はボーナス商戦などのセール時期
安く買える時期に関しては、言うまでもなく、上記2パターンです。
注意点としては、3月もしくは9月に納車できるようスケジュールを調整しなければなりません。
よって、乗り換えは1~2月で検討したいところです。
乗り換えたいタイミングは?
乗り換えのポイントを踏まえ、結論をお伝えします。
ただし、前提として1年あたり、1万kmの走行距離を目安とします。
乗り換え時期の候補は以下の2つです。
7年目の車検前
5年経つと、車のさまざまな保証が切れるタイミングではあります。
修理を保証で賄えなくなり、故障すると修理費用が高額になる可能性が出てきます。
ただし、メンテナンスを受けていれば、5年直後にこのような心配は少ないでしょう。
そのほかにも、車をある程度高値で売りたい場合、7年目を超えるとリセールバリューが大幅に下がります。
よって、7年で迎える車検前が、ひとつの買い替えタイミングといえるでしょう。
もちろん、長く乗り続けたい場合は、売らずにメンテナンスに手を掛けることも選択肢です。
その後の買い替えでも買い取ってもらえるよう、メンテナンスは継続しましょう。
9年目の車検以降から13年目まで
お気に入りの車で、長く乗ると決めたら、13年目の車検までには乗り換えましょう。
13年はガソリン車の場合、自動車税(種別割)の課税額が変わるタイミングです。
課税額が15%増えるため、毎年の課税額が増えてしまいます。
また、10年以上経過した車は修理費用が高額になりやすいです。
加えて、リセールバリューとしては大底に近いです。
しかし、その9-12年間で、次の車を購入する資金を準備するという考え方もあります。
いくら3年周期で、リセールバリューが高いまま売買を繰り返しても、追加資金は必要です。
短い周期で、その頻度が増えた結果、「新車がもう一台分買えた」といったことに繋がりかねません。
車のグレードやサイズダウンに関しては、この限りではないかも…
短期間での乗り換えはNG
リセールバリューの高い車を選べば良いという意見もあります。
ですが、そのような車は価格自体が高額な場合が多く、そもそも私のような庶民には手が出せません。
新車を短期間で乗り換えるという手法は、手持ちのクルマを売却したときに、ある程度まとまった金額になるからこそ可能なのです。
つまり、リセールバリューが次のクルマの購入資金に対して、十分な価値を残していることが前提です。
乗り換えの際、万が一リセールバリューが下がってしまうと、次の乗り換える際の追い金が多額になってしまい、乗り換えサイクルが回らなくなるというリスクを忘れてはいけません。
リセールバリューを高めたいなら
リセールバリューを高める手段の一つとして、見積もり比較があります。
しかし、手間がかかるうえ、時間も必要となるので比較にも限界があります。
そこで、おすすめしたいのが、楽天Carオークションです。
詳しくは、以下の記事をご参照ください。
まとめ
本記事のまとめは以下の通りです。
- 車を高く買い、安く売るために1月~2月を狙う
- リセールバリューを気にしつつ、メンテナンスしながら乗り換える
- ただし、年数は7年目車検前、それ以降は13年前
この3つを踏まえた買い替えが、最適解なのではないかと考えます。
また、車検の費用がネックで買い替えを検討している方へ、
今後、車検の費用を節約する方法もご紹介する予定です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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