私は小学校高学年頃からまともに活字に触れはじめました。
今でも数は多くないものの、書店や図書館へ足を運んではビジネス書や自己啓発本、専門書を読んでいます。
そこでベストセラーである「君たちはどう生きるか」が漫画化されていたことを知り、あらためて読んでみました。
まだ小さいわが子にも、いずれ読んでほしいと伝えるのを忘れないために本記事を綴ります。
漫画版は、活字が苦手な方にもおすすめです。
あらすじ
主人公は15歳で中学校に通うコペル君という男の子です。
コペル君は早くに父親を亡くし、叔父に悩みごとや疑問を相談していました。
そして生き方を考えながら成長していく物語です。
物語の中心は「いじめ」

いじめの背景には貧困と格差があり、今も昔も変わりありません。
同級生がいじめられている子を助けようとする勇気ある行動に反し、コペル君自身は怯え、仲間を裏切ってしまいます。
そこで、裏切った罪悪感で苦しむコペル君は叔父からヒントを伝えられます。
その後、自身の過ちを受け入れ同級生に謝罪しました。
大人としては、いじめる側、いじめられる側、傍観者のいずれかの立場で共感する内容です。
叔父とコペル君は斜めの関係であったのがよかった

コペル君と叔父の関係性についてです。
叔父はいつもまっとうな言葉をコペル君に伝えています。
しかし、親子であればまっとうな言葉を子は素直に聞き入れるかわかりません。
というのが池上氏の解説です。(ざっくりで申し訳ありません。)
叔父とコペル君のように斜めの関係とはいかないまでも、わが子に本を通してメッセージを送るという手段は、いいアイディアだと感じました。
私自身は、「この本を読むように」とあまり親から勧められたことはありませんが、本を読むこと自体を勧められ、本の購入に出費を惜しまない家庭であったので見習いたいと思います。
忘れたくない叔父からの言葉
世の中とはこういうもので、人生にはこういう意味があるのだと一言で説明することはできない。大人になっていくにしたがって自分で見つけてゆかなくてはならない。
心を動かされたことから出発してその意味をごまかさず考えること。
そうするとある時、ある場所で、ある感動を受けたというただ一度の経験の中に、その時だけにとどまらない意味のあることがわかってくる。それが自分の思想となる。
人間の価値は貧しいか裕福かではなく、消費する人か生産する人かで見るべきだ。
「君たちはどう生きるか」より引用
何事においても、貰うより与えられるように行動する。
消費<生産 の関係を常に保つこと
誰かのために在り続けることで、自身の価値や生活の豊かさを上げていきたいと感じました。
君たちはどう生きるか

長い人生の中で、コペル君のように誤りを犯すことがあるかもしれません。
しかし、私たち人間は、自分で自分を決定する力を持っています。
したがって、その誤りから立ち直ることやその経験を活かして次に進むことができます。
現状が良くない状態だと思っていたり、苦痛を感じているならば、それは正しい道やより良い道に進もうとしているのかもしれません。
どうすれば正しい道に進めるのか向き合い続け、行動することが自身の成長につながるのだと、この本を読んで改めて感じました。
あと10年後に、わが子へのプレゼントとしてこの本を送りたいです。
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